明日(2月17日)は、妻がジョギング中に自転車と衝突するという事故で天国に旅立ってからちょうど1年になります。
 彼女は、もともと走ることが好きではなかったのですが、マラソンランナーである私の影響もあって突然ランニングに目覚め、よりにもよってめったに自転車の通らない歩行者・自転車専用道路で不慮の事故に会いました、全く信じられない出来事です。彼女が走り始めた動機は、体重管理と健康維持にありましたが、マラソン大会で2回ほど完走(10km及び12km)してから熱心に走るようになりました。毎日のように手帳に走行距離と体重をメモして、たいていの場合は満足げに私に報告してくれました。
 あの事故当日の早朝、娘のところに行っていた妻から全く予期しない電話がかかってきました。あれは、きっと神様が、私たちにお別れの会話をさせてくれたのに違いありません。当時、妻は最愛の夫と合流し、好きな服や靴そして車まで買って、ニュージーランドでの楽しい生活を夢見ていたはずです。すべての希望がかなって幸せの絶頂にあったのではないでしょうか。その日の電話もそんな自分の気持ちを伝えたかったのだと思います。結婚生活26年余(二重生活8年弱)にしておそらく初めての特に用件のない意外な電話(しかも、なかなか切ろうともしない)でした。
 そして今、事故現場にある追悼碑(市当局からの寄贈)と妻が眠る緑に囲まれた公園墓地には、「千の風」が吹き渡っていることに気がつきました。