今、俺は就職活動してる。
企業からの様々な質問がエントリーシートや、面接で用意されてる。
エライ人の口から出てくる、何百回も発せられる同じワード。
「あなたの志望動機は何ですか?」
「どうして当社に興味をもたれたのですか?」
「5年後、10年後、あなたはどういう人間になっていたいですか?」
…こんな感じで。
で、だいたい「エントリーシート、面接これで突破!」みたいな本には模範回答みたいなのが載ってるわけだ。
例えば「御社の…なところに強く惹かれ…といったビジョンや…といった経営理念に強く共感を覚えたからです!将来は営業の成績でトップになり…の役職に就きたいです!」といった感じで。
これでそれなりに学生時代に打ち込んだものがあって、成績もそこそこで、まあまあの協調性があれば内定をもらえる可能性は高い。
爽やかな笑顔があればなお良し。
それで入社して、40年くらいせっせと働いて、それなりに付き合った女性と結婚して、子供が出来て、ますます働いて、定年を迎えて、いつのまにか孫が出来てて、なんでかゲートボールにはまって、やがて体が動かなくなって、そのうち死んでく。
こんなんでいいのかな。
毎朝通学してると、たくさんのサラリーマンがいる。
俺にはなんでか、皆顔が似てるように感じるよ。
たぶんそれは、生き方が似てるからじゃないかな?
もちろん、人生の消費方法は人それぞれ。
選択の自由。他人と似た生き方でも、それはその人が選んだ道です。
(そもそも生き方に正解不正解なんてあるかどうか。)
今自分は「これからどう生きるか」という枝分かれした道に直面してる。自分だけじゃない。何万といった学生がきっと同じ分岐点に立ってる。
誰もがお互いの顔色を見たりして悩んでる。
「あなたはどの道に行く?」
「僕はお父さんがこの道を行ったから…」
「私は安定した生活を送りたいから…」
こんな会話が聞こえてくる。
でかくて明るい大通りのようなのもあれば、暗くて細い道も。
見晴らしが良くて終点が見えているようなのもあれば、霧につつまれて出口が見えないようなのもある。
それなりに明るい街灯がたくさんついてる通りもあれば、遠くに大きいのか小さいのかも分からない灯台がある道も。
自分の中にある「未知なる可能性や、才能」といったものを本気で信じるような勇気に溢れる人間はきっと集団から抜け出して、迷わず人と違った道を行くだろう。
しかし大多数は、ぞろぞろと同じ道を進む。
俺の番が来る。
どうするべきか。
続く。