引っ越しをすることになり、
準備の作業を始めて間もなくの頃。

時期は2月の下旬でした。


会社の有給休暇を利用しながら、
断捨離に燃え、
久しぶりのオークションも新しくわざわざ登録し直してまた始め、
新しい生活への希望と古い想い出や物たちへの決別を一週間くらいしていました。



朝が苦手な私はお昼頃に起きて、
夜中遅くか時々は明け方まで引っ越し準備をしていて。

どんどん片付くと同時に、
どんどん体調が悪くなり。

結果、腰を痛めてしまいました。


引っ越しの準備や片付けは
重たい荷物を持ち上げたり、
移動したりの繰り返しですからね。


最初は湿布と薬で何とかしていましたが、
それでは何とも効いているのか・・・?
な、感じ。


結局、観念して病院へ。

実は3月の中旬で会社を退職するつもりだった為、保険証の期限的に病院はそれまでに済ませておきたかったんです。

また4月にはすぐ転職するから、
2週間は保険証無しで暮らそうと。


だから腰が痛くて病院行くなら今しかない!と思い、行ってきました。


すると、レントゲン2枚と後は聞き取り、
簡単なストレッチの検査から、
病名は『側弯症』と診断されました。

背骨が何らかの異常で横に(右側に)S字を描くように曲がってしまう病気です。
主に女児の小中学生位の子供に出やすく、
大人や男性ももちろんなるのですが、
私も小学校の時に発症していた病気です。





この側弯症の事はもちろん知っていましたが、今ではすっかり忘れていました。


18歳頃まで半年に1回、
大きな病院へ学校を休んで背骨の曲がった角度を調べに行っていたのを覚えています。

自分の角度が何度だったかはもう忘れてしまいましたが、
先生からは『この角度まで曲がってしまったら手術です。そうならないように体を真っ直ぐにする癖を付けて』と言われていました。


小学校の6年生、12歳ですでに160cmもあった私は、それまでスクスクと成長していたのに、
急に腰や背中に痛みを感じるようになり、
気が付くと側弯症と言われ身長もストップしてしまったんです。

腰にコルセットを付け、
ミニバスケットの部活も練習に参加できない時も有りました。


子供心に、それはそんなに悲しいことではなく、単に大人になったときに困らないよう、早く治したい!という気持ちだったのが救いですね。

そんな思春期に病気のせいで皆と同じことが出来ない!
って卑屈になっていたら、
グレちゃったかもしれません(笑)



18歳まで腰や背中の痛みと時々付き合いながら、病院で角度を調べていましたが・・・

結局は手術するほど曲がることは有りませんでした。

この病気は大人になってからもなりますが、子供の成長期はより角度を見守る事が大事なようです。
ちなみに、確立した治療法はまだなく、
経過観察をし、酷くなったら手術・・・
それまではコルセットと炎症を抑える薬で対応するのが一般的なようです。


側弯症では曲がった骨が神経を圧迫することで、炎症を起し痛みが発生します。

人により痛む場所は異なりますが、
私は主に腰。それと時々、背骨(背中)。
人によっては首が痛くなるようです。


18歳を過ぎると、
腰の痛みは『あって当たり前の痛み』と思うようになりました。

体を動かさないと筋肉が強ばって、腰が痛い。
とか、
同じ姿勢でずっと勉強してるから、腰が痛い。
とか。

つまり痛くても、当たり前過ぎて特別感もなく病気の事自体を忘れてしまっていました。




そんなこんなで、34歳の2月下旬。

引っ越しの準備中に重たい荷物を持ち上げたりし過ぎて、腰を痛めた・・・
だけ。

と思って病院へ行ったら、
16年間すっかり忘れていた『側弯症』という事実を思い出す事になったんです。


学生の頃と違い、
今聞くと怖いものです。

子供の時は体の異常は親に言えば何とかなったけど、
大人になると自分で何とかしなと・・・
病院に行く以外、何とも出来ないんですけどね。

それで炎症と痛みを抑える
『ジクロフェナクna』という薬と湿布を頂きました。

『ジクロフェナクna』はバファリンやイブプロフェン、もちろんアスピリン等の痛み止めの中では一番効果が強い薬。


ただし胃や腎臓に負担を掛ける恐れも有るため、胃薬と一緒に飲んでいます。


この薬を1週間飲み続けましたが、
腰の痛みが引いたかな?と思い、
引っ越しの片付けをしようとすると、
腰が砕けるように痛くなる!
の繰り返し。


一番酷いときは、立っていても座っていても、寝っ転がっても痛くて
夜も唸りながらなかなか寝付けず。

トイレにも腰が痛すぎて行けず。

動けないからお風呂にも行けず。

という状況。


やっぱり引っ越しの準備がきっかけで、
しばらく落ち着いていた側弯症が炎症を起こしたようで、
新居の片付けをしようとしても腰が悪化するばかり・・・

全然片付けが出来ず、
さらには
ついには結婚式の打ち合わせも、
ドレスの衣装合わせもキャンセルしました・・・

もちろんこのままでは面接も行けないから、転職活動も延期中。


あぁ、なんて事だろう・・・



体調のいい日を見計らって、
部屋を片付けようとしてまた動けなくなった次の日。

その日が保険証の期限最終日。


また病院へ行って、
もっと強い炎症を抑える薬か痛み止めを下さい!と訴えて来ました。

そこで貰ったのが、『トラムセット』。

しかもしばらく病院へは行けないから、
湿布と胃薬とジクロフェナクも1ヶ月分。



なかなかの量ですが、出してもらえて助かりました。



このトラムセットは強い鎮痛剤で、
脳で感じる痛みの感じ方を鈍くさせてくれます。

セット、なので2種類の薬が混ざっていて、セットになることで相乗効果が期待できるようです。

ただ、こちらもモルヒネのように強い薬のようで副作用が有ります。


私は強い眠気、ムカつき、目眩、神経が敏感になるような感じが有ります。


飲んで大人しく座っていたり横になっているいる分にはちょっとダルいから休んでいよう、位な感じだけど
この薬を飲みながらバリバリ仕事は・・・
結構体や精神的に負担が有るかも。

それでも座っていてるだけでも痛い、
この腰痛を抑えるためには飲んで痛みを取りたい・・・


彼は副作用が怖いからあまり飲まない方が良い、と言うけど
依存性もある薬らしくお医者さんの指示無しで勝手に辞めたり、量を減らしたりは出来ないみたい。

気持ち悪くなったりするようです。




側弯症の炎症さえ落ち着けば・・・
薬も飲まなくて良くなる。

その為には刺激せず、
軽くストレッチをしながら筋肉が固まらないようにして、
腰に負担を掛けないようにするしかない。



あぁ、この病気は一生付き合っていかなきゃいけない。
そんな大事じゃないけど、
気持ち的には花粉症と一緒かな。

確実な治療法はなく、症状が出たらそれを抑えるだけ。
面倒で厄介な病気。



早く、早く炎症が落ち着いて、
新居の片付けが出来ますように・・・