若い頃、音楽の勉強が目的でライブやイベントを
主催する会社で5年程働いていたのだが、年間に
100本くらいは現場に入っていた。
名だたるアーティストから聞いた事ない人まで、
多種多様ではあったがプロの現場から
学ぶ事はたくさんあった。
中には関係者席にわんさか芸能人が来る事も
度々あったのだが、主催する会社なので当然、
ステージの設営だけでなく楽屋の準備から
関係者受付など、持ち場は多岐に渡る。
過去のブログ、『緊張のメカニズム』でも
書いたが、誰に会っても緊張しないという特性は
この経験で更に拍車をかけたのかもしれない。
詳しく書くと会社がバレるので止めておくが、
当時誰もが知ってるアーティストや、話題の
芸能人のライブやファンクラブイベントがあり、
小さなライブハウスからアリーナクラスまで、
色々な現場を経験した。
人が足りない時は機材の搬入出からステージの
設営、照明や音響のセッティングや楽器の
セッティング、はたまたアーティストから買い物を
頼まれる事もあれば楽屋のケータリング準備、
入場時に配られるチラシの折り込みや
カメラチェック、チケットもぎりまで…
本当に色々な事をやったし、業界の仕事を幅広く
経験する事が出来た。
収入を得ながら勉強にもなって経験やスキルも
身に付けられる、まさに一石二鳥な仕事だったし、
我ながら若い頃に選んだ仕事としてはこれ以上ない
チョイスだったと思う。
とはいえ辛い事も多く、警備会社の発注が
足りない時はライブ中、客席に配置される事もあり、
それが超人気ビジュアル系バンドのスタンディング
だったりする事もあった。
もみくちゃにされながらダイブする客をさばいたり
他人の汗で自分のTシャツが搾れる程濡れるなんて
事も度々…
大怪我する客もいて救急車騒ぎなんて日常茶飯事
だったし、何度も中断して廊下に過呼吸の人が
ゴロゴロ倒れてるなんて光景も普通だった。
アーティストから頼まれた買い物もめんどくさい
ものばっかりだったし、こだわりが強い人が
多いのか、『絶対これと同じものでお願い』と、
見た事もないような商品を指定されたり、
ステージドリンクはペリエの750mlの瓶しか
飲まないって言い出すス◯ッツのボーカルとかw
生演奏聞くと笑っちゃうくらい下手くそな
ジなんとかの高◯沢さんとかw
本当に翻弄させられた。
都会じゃない場所の公演だとわざわざ輸入元に
問い合わせて卸してる店を聞いてから車で
1時間掛けて買いに行ったり…
どこぞの桑田さんなんて、ライブ中ずっと客席に
放水するのにボルヴィックじゃないとダメだとか
言い出して町中のボルヴィックを買い占めさせ
られた、なんて事もあったw
話は脱線したが、出演者の事務所が大きかったり
芸能人が多い事務所だったりすると関係者席に
色々なタレントが来る事もあって、音楽関係では
ない人にもたくさん会った。
生で見るとやっぱりみんな普通の人だし、
アッコもそんなに大きくないし、◯ムラーの教祖も
ケバケバしいメイクで全然可愛くなかった。
まぁあの頃はそういうメイクの時代だっただけで
完全な個人的感想なのだが。
印象に残ってるのは◯生久美子は普通に会話して
くれて感じのいい人だったし綺麗な人だなぁと
思ったのと、宮◯りえはガリガリで背中から足が
生えてるのか、というくらいお尻がなかったのが
衝撃的だったというくらい。
後は藤木◯人は高身長で小顔な上にフレンドリーに
話し掛けてきて、同じ男として敵わないなぁと
思わされた事とか、◯vexの某アーティストの
取り巻きが完全に反社だった事くらいかな。
タイトルにある一番驚いた事は稲◯さんの身長が
自分よりも低かった事。
絶好調でも171cmないくらいの自分より低いって
事は公称値より大分低いんじゃないかっていう…
まぁ他にも今や世界的に活動している元V系の
メンバーも、雑誌のインタビューで
『ライブ前は自分を追い込むために食事も一切
しないし、メンバーとも一切喋らない』
なんて言ってる人が楽屋でチャーハン食べながら
メンバーと談笑していたり、人当たりの良いキャラ
で通ってる人が裏では横柄だったり、
カリスマ的な存在の人が明らかに薬物で
キマッちゃってる様子でヘラヘラしていたり…
色んな裏の顔を見てきたけど、やっぱり表舞台は
作り上げられた世界なだけでみんなが勝手に
抱いている幻想なんだな、と。
自分が音楽で仕事をするようになってからも
色々な人に会ったし、仲の良い友達もいるけど、
会って話せばみんな普通の人。
だから好きな異性の芸能人が結婚したり交際相手が
発覚するとショックを受ける人の気が知れないし、
勝手に憧れて品行方正に違いないと決めつけて、
不祥事があると叩く人も謎でしかない。
友達でも恋人でもないのに一体何の関係がある
というのだろう。
その人のビジュアルが好き、音楽が好き、
芝居が好き、トークが好き、なのであれば
そこだけを評価すればいいのに、その人に裏の顔が
あったとして、それが一体何だというのか。
人を惹き付けるカリスマ性というのは一般的な
常識からかけ離れているからカリスマ性なのだ。
個人的にはどんな犯罪を犯そうと、どんな軽蔑する
ような行いをしても、全く気にならない。
犯罪を見過ごせと言っているわけではないが、
正義感を振りかざして芸能人やアーティストにも
品行方正を求める風潮があるが、品行方正で
常識的な人にどんなカリスマ性があるのだろう。
みんな同じ普通の人間なのに表舞台に立つ職業の
人は敢えて非常識であろうとしてるのだ。
それは悪い意味だけでなく良い意味でも。
世の中が役割分担なのだとしたら、自分の代わりに
常識からはみ出そうとしてくれているから
作り上げられた幻想の存在として人を夢中にして
くれるのに、それを分かっていない人が
多すぎる気がする。