久し振りに「妻」に会った
「妻」が家を出ていってからどのくらい経っただろう。
その間、ただただ結婚生活で自分のやってきたことを後悔し、元に戻りたいと思って、「妻」に働きかけてきたつもりだ。
でも、今では自分でもどうしたら、なにをしたらよいかわからない。
そんな中、久しぶりに「妻」に会った。
仕事を始めたとかで必要書類を渡しに会った。
会ったというのは適当ではないかな。
「郵送しようか?」と尋ねられ、ちょうど近くにいるからというノリでメールで答え、半ば強引に会った。
会いたかったんだ。
彼女は駅構内で待っていた。
駅に着いた俺の姿に気付かなかった彼女。
俺は背後から彼女の肩をたたいた。
彼女に何ヶ月かぶりに触れた。
優しい肩だった。
なんでなんだろう。
夫の俺が彼女の肩に触れただけで、泣けてくる。
彼女は自分の「妻」のはずなのに、とても遠い存在のような気がして
もう元には戻れない気がして
なんか付き合いたてとかって、ただただ一緒にいたくなるけど、俺の場合はま逆。
なにをしたらよいかわからず、書類をうけとって、すぐに別れてしまった。
一緒にいたかったのにね。
なにかを話したかったのにね。
そんなおバカな蒙古斑 のある男のお話。
やっぱ、ガキなんだろうね。俺は。