植村直己氏の名前は幼い頃によく聞いていた。小学生の頃、映画をみたような気がする。
しかし、記憶はうすれ正直いうと呼び起こすことない記憶の一つになっていた。
山に登るようになり、関連雑誌を購読し始めると冒険や旅という言葉に触れる事が多くなった。そうすると氏の名前は必ず出会うわけです。多くの人が支持する著書を私も読んで見ようと思い購入した。
山岳部の本気度は、部外者の私にはさっぱり分かりませんでしたが、氏の所属した当時の明大山岳部のような、本気な山岳部は今も存在するのだろうか。
この人もこうときめたらまっしぐらな人だったようです。
卒業後、単身渡米したエピソードは、まさに氏の気質を表すもののようにおもう。
その他、とても人間味あり氏の人柄が表れているエピソードをみると、つまるところ人間社会では一生懸命でがむしゃらで純粋な者に自ずと力は宿るように思われてならない。
若いときは、やはりこれが大事な事なんだろうなと思えた。
純粋に、何を追い求めるか。追い求めるものの大小や深さがその人を歴史に残す一つの指標に成るのだろうとおもう。
ちなみに、自分の学生時代を振り返ると、自分で気に入った場所にバイクで走りに行くことと彼女と仲良くすることだけだったな
これに夢中だったが、それ以上にはなにもなく時間を消費してたな……
自分の好きな事を生産的なものに変えるために邁進するべきだったと反省してます。
なりたい自分があるならば、全力を挙げてそれに成ればよい。限られた時間を全力で生きればそれに見合う大きなものが得られる、いつかこの本の話しを息子や娘にしながら、そん教訓を語ってみたいな
- 青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1)/植村 直己
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