昨日、沼津方面へ出かけた際
道の駅で旬の果物、
イチジクを買いました

かつてクレオパトラも好んだと言われる
栄養豊富な果物ですね


体内のバランスを整える
ビタミンやミネラル

食物繊維

アントシアニン…(嬉しいですね

タンパク質の消化を助ける
酵素フィシン

女性特有の症状の緩和に
効果が期待される、植物性エストロゲン

こうして見るとイチジクは、
まるで果物の女王の様ですね

原産地はアラビア南部らしいです
古代メソポタミアの時代から
栽培されていたそうですから
6000年以上前になる

創世記に登場するだけあって
古くから親しまれた果物なんですね







ところが「創世記」に登場する
「善悪を知る木の実」
こちらの正体は
はっきり明記されていませんね

賢い蛇が
「木の実」を食べると賢くなる
目が開けて、知恵を得る

こんな風にイブを誘惑するところから
始まります

イブにとって「木の実」は
いかにも美味しそうで、目を引き付け、
賢くなるように見えてしまう

誘惑に負けたイブが食べたあと
アダムも口にしてしまう

目が開けた二人は、
まずイチジクの葉で体を隠す

衣類を着てないから
恥ずかしいと分かった

そこで「イチジクの葉」を用いて
体を隠した

食べた「木の実」の正体は
地域、解釈の違いなどにより
リンゴかイチジク、ブドウ説などなど…
あるようです

ルーベンスとブリューゲルは
「エデンの園」で
リンゴっぽく描いていますし

ミケランジェロはバチカンの
システィーナ礼拝堂の天井画に
「イチジク」で表現している

他の絵画も比べてみると
作者が何を根拠にして
木の実の正体を描いたか?
想像を掻き立てられます


さて
クレオパトラを描いた絵画の中でも
イチジクはお馴染みのモチーフですね

他にも歴史を題材にした画家
アルマ・タデマは
「モーセの発見」
異国情緒あふれる、この作品で

イチジクと思しき果物を
描いています

美しいファラオの娘が輿に乗り
従者と共に華やかに進みながら
籠に入った赤ちゃんのモーゼに
目を向けます

王女の位置からすると
左後方にイチジクがゴロゴロ
無造作に置かれています

絢爛豪華な行列は
王家の富と
力を象徴しているようですし

王女の美しさを作る一つが
やはりイチジクなのかなあ…
こんな想像をしてしまいます

なので同時に脳裏へチラつくのは
やはりクレオパトラですね

赤ちゃんだったモーゼを
育てた王女から
1000年以上進んだ時代に活躍し
イチジクを好んだ
女王クレオパトラの姿も重なります


古代エジプトでは医療、
外科手術や薬剤について
当然ながら進んでいた
パピルスに綴られていたそうですから

(ミイラを作ったくらいですものね…)

イチジクの健康効果は
分かっていたでしょうね


創世記の時代から存在したであろう
イチジクは
豊富な栄養素だけでなく

古代ロマンをも
含んでいる様な気がしてなりません

果物の女王は私も好物です

アンチエイジング効果の効果だけでなく
色々な想像も美しく?膨らみます


お読み下さり
どうもありがとうございました
Akito

参考図書

槇 佐知子 著
病から古代を解く
大同類聚方探索

新共同訳・聖書

西東社
中村明子 著
ビジュアル図解 
聖書と名画

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