「退屈でない
クラシック音楽、ピアノを聴きたいの。
どなたがいい?」


クラシックを余り聴かないけれど
たまには聴いてみたい

そんな友達に
お勧めできそうな演奏だなあ

久しぶりにピアニスト
ジャン・マルク・ルイサダさんの
演奏を聴いて改めて思いました


ルイサダさんの演奏は
作品にもよりますが

例えばショパンのノクターンは
かなり起伏に富むんですね



楽譜の指示を極端に表現していますし
時には、指示にはない表現が
飛び出す

ショパンを徹底的に研究し、
研鑽を積まれた

ルイサダさんならではの
音楽の解釈だろうと、
納得してしまう演奏です


伴奏の一音や
滑らかなメロディーの一音に
少し重みをかけて、キラッと響かせる

左右の音を、わずかなんだけど
タイミングを
絶妙にズラして弾かれたり

これがルイサダさんならではの技、
音楽に、華を添える


結果、
聴き手側としては
ノクターンの伸びやかで柔らかい旋律に

ため息や、相槌のような
ちょっとしたアクセントを

ニュアンスを変えて仕掛けられたようで、
時には、胸がドキッとします



バルカローレ・船歌などは
とても「視覚的な表現」をされています

随分、河を下りますね
水面が、風に揺れる揺れる

時には魚も跳ねているようです
船を照らす日の光も、移ろうでしょう

誰かが
「ああ、眩しい」
帽子を目深に被るなり、
額に手をかざしているかもしれません

このような演奏でしたら
ぐぐっと引き込まれるだけでなく、
聴きやすいでしょうね

クラシックを余り聴かないけれど
たまには聴いてみたい友達に
お勧めできそうです


ルイサダさんは
ショパン弾きのお一人

先ほども書きましたが…


ショパンの音楽を徹底的に
研究・研鑽を積んでいらっしゃる


だからこそ、ここまでの表現を
変幻自在で大胆に、

かつ、とびきり美しく自然に
お出来になるのでしょうね


私の師匠は
カチッとした表現を好む方でしたが

ルイサダさんは、特別でした
贔屓にされていましたし

師匠もショパンの演奏時は、
参考にしていたので
これには、驚きました

以前にも紹介しました
こちらの作品集は、特に好きです




こんな記事を書くと
たまには遊びで、楽しく
ピアノを弾きたくなります

ルイサダさんの演奏を参考にして
ノクターン16番とか良いなあラブラブ
人恋しくなる曲ですね


お読み下さり
どうもありがとうございました

写真 文 Akito

本日
女神たちの主治医は休診致します
また明日音譜

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