「よくもまぁ飽きもせずに送って来ますね」
「コラコラ。瑠璃の悪口は言うなよな」
「むぅ、中尉は瑠璃さんと私。一体どっちの味方なんですか?」
「別に。中立だけど」
「何で私の味方じゃないんですか?」
「何でって言われてもなぁ」
笑う翔輝を不機嫌そうに見詰める大和。いつもと変わらない、平和な会話。平和なひと時。何もかもがのどかな時間が流れる。その時、
『前方にトラック諸島を確認!』
艦橋に見張り兵の声が伝声管を伝わって響いた。全員が窓の外を見詰めると、水平線の上にポツポツと黒い点が見えた。
――懐かしの、トラック諸島だった――
「みなさん、お元気にしているでしょうか?」
大和はもう笑顔満開でトラックを見詰めながら言う。久しぶりに会える仲間などの顔を思い浮かべているのだろう。
「さあな。雪風とも久しぶりに会えるしな」
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「はい。呉の護衛には参加できませんでしたからね。久しぶりに会えます」
「他にもいろんな駆逐艦や潜水艦の子とも会えるしね」
嬉しそうに言う翔輝に、どこか素直に喜べない大和だった。
その間も艦隊はトラック島に向かって進み続けた。
トラック島に入港し、『大和』と『武蔵』は錨を下ろして停泊した。すると、それを待っていたかのように『大和』の甲板に多くの艦魂達が現れた。翔輝と大和も急いで甲板に行くと、そこにはトッラク島に待機していた艦の艦魂達が二人を出迎えていた。
「おっせーぞッ!」
先に来ていた榛名が嬉しそうに手を振る。その横には相変わらず不機嫌な顔をしている金剛の姿もあった。
「ごめんごめん」
翔輝が笑いながら現れると、一瞬にして多くの艦魂達に取り囲まれた。
「中尉。お久しぶりです!」
「うわぁ、身長伸びましたか?」
「中尉がいなくて寂しかったですよ」
「は、長谷川中尉。お、お久しぶりです」
駆逐艦や潜水艦の子達に囲まれ、翔輝も嬉しそうにみんなに話し掛ける。その様子を、大和はどこかおもしろくなさそうに見詰める。その時、
「司令! お久しぶりです!」
「雪風!? 久しぶり!」
大和に元気良く声を掛けたのは大和の従兵を務める雪風だ。雪風は嬉しそうに大和にあいさつし、大和も嬉しそうにそれに答える。
「三ヶ月ぶりですね」
「えぇ、もうそんなになるのね」
「はい。戦艦が一隻もいなくなると寂しいものでした」
「そう。ならもう安心ね。こうして戦艦が七隻もそろったんだから」
「はいッ! 世界最強帝国海軍がこうしてそろうと威風堂々としますね」
「そうね」
「おぉ、雪風。久しぶり」
ようやく多くの艦魂達から解放された翔輝がにこやかな笑みを浮かべて二人の所にやって来た。雪風はすぐに敬礼する。
「お久しぶりです。長谷川中尉」
「久しぶり。元気にしてたか?」
「はい。この通りです」
「そっか。良かったな」
久しぶりの再会を嬉しそうに三人は笑顔で色々な話をする。だが、そんな陽気な雰囲気と相反して、にぎやかな艦魂達の輪から少し離れた所では、金剛と武蔵が深刻そうな顔で何やら重々しい話をしていた。
「連合軍の侵攻状況は?」
「???ソロモン海のニュージョージア島のムンダ飛行場が陥落。我が軍の防御拠点は後方のコロンバンガラ島に集中。防御陣地の建設の為に輸送船団を派遣するも、敵艦隊と遭遇。護衛の駆逐艦が壊滅し、輸送作戦は失敗(ベラ湾夜戦)。さらにその後連合軍はこちらの予想を裏切り、コロンバンガラ島のさらに後方のベララベラ島に上陸。これによりコロンバンガラ島の友軍は孤立し、輸送路も断たれた。今現在はこんなところ」
武蔵の説明に、金剛は不機嫌そうに眉を吊り上げる。
「まったく、護衛の駆逐艦四隻中三隻が沈没とは、体た