ようやく観ることができました!!

「オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-」

 

以前このブログの記事に書いた「ナチを欺いた死体 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実」を原作とする映画です。

Amazonプライムビデオ入りしていたので早速鑑賞しました。

 

 

 

 

 

 

  本を読むきっかけに良い映画

楽しく観ることができましたが、実話の再現と期待するとちょっと物足りなく感じました。

映画の2時間では描き切れなかったという感じですかね。

 

事実を再現しようとすると、この実話の面白いところは微に入り細に入り、嘘を事実のように作っていった作業にあるように思うので、映画よりも本やドキュメンタリーの方がわかりやすいのかもしれません。

実話を知らなかったら理解しにくいシーンがいくつかありましたしね。

でも、この映画をきっかけに本を読み、さらに再度映画を観ると面白いと思います。

 

 

  戦時の諜報戦における人間ドラマ

実話の再現と考えると少し不満はありますが、戦時のもう一つの最前線である諜報戦に関わる人たちの人間ドラマとして見るとよくできていたと思います。

 

物理的には銃後の前線から離れたところに居るものの、家族に自分の仕事内容は言えず、身近にスパイがいるかもしれないと身構え、虚構と現実が入り混じり境目がわからなくなる生活。

 

作戦の成否に対する緊迫感と共に、関わる人たちの複雑な人間関係の緊迫感が高まっていく展開は

アクション映画や普通の戦争映画とは異なる緊張を突きつけてきます。

 

独特な世界に身を置いた人たちのドラマを描いたと捉えると、よい映画ですね。

 

 

  007シリーズへのオマージュも見どころ

僕が本作品のもう一つの見どころと思うのは、ところどころに現れる007シリーズへのオマージュです。

映画ファンへのサービスみたいなものかな?

 

ストーリーテラーのように現れる、後に007シリーズの原作者となるイアン・フレミング少佐を始めに

シリーズでお馴染みのあの人やあの部署を連想させるものが出てきます。

性的な誘惑で情報を入手する手口も、シリーズを彷彿とさせますね。

 

これらはおそらく創作と思われますが、ファンをにやりとさせる小ネタが隠し味としてちりばめられています。

 

あと、他の映画との関連と言えば

ドイツ諜報機関局員でありながらこの作戦の成否に大きく関係することになるフォン・レンネは

トム・クルーズの「ワルキューレ」で描かれるヒトラー暗殺計画「ワルキューレ作戦」に参加し処刑されることになる人物です。

「ワルキューレ」に登場していた気もするのですが、不確かなので後ほど観なおすとしましょう。

 

 

 

 

 

  まとめ

映画「オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-」は

実話の再現としては、かなりはしょったところもありますが、それは原作本を読んで補足してもらうこととして

諜報戦、その中での欺瞞作戦という特殊な戦いの中に身を置く人たちを描いたドラマとしてなかなか見ごたえのある映画でした。

 

原作をもう一度読んで、そのあと映画のほうも再度観たいと思います。

 

今ならAmazonプライムビデオで無料!!

ぜひこの機会に観てみてください。

 

 

 

 

 

 

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