先日、ベトナム語は声調や母音が多くて、発音が至難!と書きましたが、
ベトナムの皆さんにとっても、日本語の発音には、難しい点があるようです。
私たち日本人がなにげなく使っている日本語ですが、
例えば、「ふ」の発音。

日本人の発音は、実は独特だそうで、外国人になりすました日本人スパイは、
この「ふ」の発音でバレてしまう、というような話が、
佐藤優の本に書いてありました。
(すみません、今手元にないので、参考文献を記載できません...
『インテリジェンス―武器なき戦争』か『知性とは何か』とか、そのあたり。
興味のある方は、帰国後、お貸しします。
政治以外の話もあって、硬い話が苦手な方にも面白いですよ!)
さて、ベトナム人にとって発音が難しく感じるのは、
「ツ」「シャ・シュ・ショ」「ザ行」「ジャ行」「ヤ行」、
「そうですか」などの際の、間の「ス」のようです。
ベトナム語にもともと無い発音は、発音の近いものにどうしても近づいてしまいます。
「ツ」はベトナム語にもある「トゥ」や「チュ」
「シャ」もおなじく「サ」
「ザ・ジャ・ヤ」は、例えば「ゼロ」が「ジェロ」になったり、
「月曜日/げつようび」が「げつじょうび」になったりしてしまいます。
私の名前、「おざき」も、よく「おやき」さんと、おいしそうな名前で呼ばれます(笑)
「そうですか」「ですね」も、「す」が苦手な人は、
「そうでっか」「でっね」という聞こえ方になるパターンがあります。
なるべく機会を見て、発音するときの舌の置き場所を図解してみたり、
リズムをつけることで、勢いで言えるようにしてみたり。

伝わるような方法を調べたり工夫したりすることで、
生徒さんの発音がより日本語らしく改善されると、こちらも嬉しくなるものです。
でも、非日本語圏の方、大丈夫です。
日本語は、発音のストライクゾーンが他の言語よりたぶん広いのです!
N3,N2などの試験については、リスニングがあるので、しっかり聴く練習は必要ですが、
スピーキング、話す方は、多少のあいまい語でも、
はっきり話すことで、なんとなくでも伝わります。
反対に、ベトナム語の発音のストライクゾーンは、多言語と比べても、
非常に狭い印象です。
ベトナムでごはんを食べる方なら、一度は口にするだろう「ボー」(牛肉)
「ぼー」と「ばー」の間、やや「ぼー」寄りの発音です。
意識して発音しても、10回言って3回くらいわかってもらうのがやっとです。。

発音が繊細なベトナム語だからこそ、
ベトナム人の皆さんは、日本語の発音改善にも意欲的なのかもしれません。
*Today's Japanise Things*
日本語も、今と平安時代では、発音が全然違うみたいですね!
「春はあけぼの」も、清少納言たちは「ふぁるふぁあけぼの~」みたいに言っていたのだとか。
ハ行は「ふぁ、ふぃ、ふ、ふぇ、ふぉ」
サ行は「しゃ、し、しゅ、しぇ、しょ」
オ、ヲは、「うぉ」
朗読 源氏物語(Tale of Genji) 夕顔1 平安朝日本語復元による試み
https://www.youtube.com/watch?v=SM17SvyKZ3U
もっと遡ると、奈良時代には
ハ行は「ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ」
ンは、無し。(遣唐使で唐に行った空海さんが、「ん」の概念を持ち帰ったそうです)
うーん、ほとんど外国語のように聞こえます!
古代語 From Proto-Indo-European 古代言語音声集 How Ancient Languages Sound Like
https://www.youtube.com/watch?v=ENiNRZ7Hldk
AD700年頃の日本語は、8:02あたりから、
AD1000年頃の日本語は、10:00あたりからです。