(★★★☆☆) 虚像の道化師 (東野圭吾) | 週刊Bravo!!

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ガリレオシリーズの短編集。
ガリレオシリーズは短編がいい。ちゃんと湯川の人間くさい部分が描かれている。

幻惑す(まどわす)
透視す(みとおす)
心聴る(きこえる)
曲球る(まがる)
念波る(おくる)
偽装う(よそおう)
演技る(えんじる)

7部作で短編集と言えどもなかなかのボリューム。
これぞ東野圭吾!って感じ。
短編だけにトリックもそれほどややこしくない。


■幻惑す(まどわす)
新興宗教の話。
マイクロ波で人に熱さを感じさせるトリック。
それほど面白くはない。


■透視す(みとおす)
キャバクラの女が透視をする話。
このトリックもなんだかちゃちい感じ。
でも義母との関わりでいい話になっている。


■心聴る(きこえる)
幻聴で人を自殺に追い込む話。
出世で遅れた北原がいい味出してる。
嫉妬や愚痴を乗り越える部分をうまく描いている。
これはお勧め。


■曲球る(まがる)
珍しく野球の話。
事件に重きをおいてなくて,選手の復活の話。
引退を迫られた選手の奥さんが,実は旦那の選手生命もちゃんと考えてる。
野球好きなだけにちょっと思い入れがある。
いい話です。


■念波る(おくる)
双子のテレパシーの話。
これは....
駄作かもしれない。
湯川らしさもない。


■偽装う(よそおう)
心中の順番を変えて遺産を取ろうという話。
これぞ湯川の人間性。
そんな偽装しなくても十分仕返し出来るというアドバイスを湯川が送る。
湯川の人間くささが十分に発揮されている。


■演技る(えんじる)
劇団での殺人の話。
どこまで女優なんだよって感じ。
ただ,売れてなくてもそこまで女優に信念があると,見習わないといけない部分もあると感じてしまう。
本のタイトルはこの話からとってる。
ただ,それほどの作品でもなかった。


3日で読んでしまったから,それほど深く入り込めてないかも。
あっしの悪い癖だ。読んで何かを得るんじゃなく,読むことが目的になってしまっている。
ちょっと読書のやりかたを変えないと。