子供はいつから物心つくんだろう。
俺はいつからついたのだろう。
あの冒険した頃が懐かしい・・・
また一人過去を振り返る。
夏！ それは子供にとって一番うれしい季節・・・
海とかプールとか・・・暑いから水に入る （ま～当り前か）
夏休みのあと、やけに黒い奴いたよな～～人間ってこんなに黒くなるもんだね？
って 俺は正直、驚いたよ。 限度を知らない あの黒さ。
どんだけ、焼いてるんだよ、友達よ。
もう俺の知ってる友達じゃないよ。 悲しいかな、もう俺とは同類じゃない・・・
子供って限界を知らないんだね～未知の生き物・・・
俺は水が嫌いだった。
俺は何を隠そう かなづち だった。
プールの時間が嫌いで仕方なかったのだ。
水に顔がつけられない・・・
（陸上のスポーツは抜群なのだが、水にはめっぽう弱い・・・）
子供ながらに思っていた。 泳げなくたって別に困らないと・・・
俺は陸の上で生活してるんだから・・・
わざわざ、水に入ることはなかろうと。
泳いでる意味が分からない・・・
俺はせっかく進化して陸上に上がった生物だというのに。
泳ぎ始めたら、また退化するではないか！
しかも、
プールって塩素くさいし 本当に綺麗なのですか？
実は一番不衛生なエリアだと思うんだよね？
あれは水じゃない！ あれは汚水なんだ。
いろいろなものが入り混じってる・・・
塩素入れてるけど、絶対そんなに効果ないよ。
馬鹿の一つ覚えみたいに、塩素入れやがって！管理人さんよ～～
最近の細菌類・微生物類をなめんじゃないよ。
あいつら単細胞だから、すぐパワーアップするんだよ。
すぐに増殖するんだよ～～。
医学の進歩をはるかに上回る速さで 勢い付けてるんだ。
今、追い風なんだよ！！
俺達人間じゃ太刀打ちできないくらいすげーヤツらなんだ。
馬鹿（単細胞）だけど・・・
でも、
そうなんだよ。
水 は生命誕生の場所なんだよ。
（生命誕生は素晴らしいよ。でも実際問題、汚いんだよ。）
だから、
そんな単細胞生物のたまり場に顔なんかつけてる場合じゃなかったんだ、俺は。
俺は 潔癖症 なんだ、だから先生、見逃してくれよ～。
でもダメだった。俺の主張は届かない。
無理もない、所詮、先生は公務員・・・
所詮、文部省の駒なのだから・・・
（俺はもう世情を知っていたはずなんだ。この頃には）
仕方ないから、俺はプールで戯れた。
水カマキリと・・・・
俺はあいつだけが友達だった。
水カマキリ
あめんぼの次くらいに プールに出現するヤツら・・・
お前は凄いやつだよ。ケツで息しやがって。
ケツ先を水面に出して息してるんだからな～
あれは小学校4年の夏だった。
俺も背泳ぎだけはやってやった。 顔を水につけなくていいからね～～
俺はお前に習ったんだよ、水カマキリ。
水面に出せば良いんだってね。
（一生、ついていきます。師匠～～～～）
それでも、俺は陸上で生活するけどね～～