3日目 いつもと変わぬ朝だった。 起床7:00

でも、妙に世界が眩しい。 (俺の友人のことを振り返る)


朝食を食べながら、今日は暑くなるな、と悟りつつ 今日の予定を考えている。

俺の1日のエネルギー源 タイ料理 を口にしながら・・・・

(辛い・・・いつになく 辛い・・・)



そうだ! 今日は俺の友人がタイで東南アジアの雑貨屋さんを開いている

オーナーさんを紹介してくれるのだった。 


そういえば、俺の友人の話をしていなかったが、

ここで紹介しておこう。


彼は俺よりも結構年上で、前々からタイを行き来していた。

始めはタイを少し知っているくらいかな?と思っていたのだが・・・


違う!!彼は普通の日本人ではないな? そう、疑問を抱くに至ったのだ。


タイへは大分昔から来ていると言うのだが

タイ語は はっきり言ってうまい! 

現地の人と普通に渡り合っている!

ホテルのクレームも、怪しいタクシーの運転手にも 物怖じせず、

                     俺の わからん言葉 で戦っているのだ。


こんなのは話せる人なら当たり前だと思うだろう。。

彼は違う!

俺には 凄く大きな存在に見えた。


ホテル到着も。 一緒に回ったバーでも。 近くの飲食店でも・・・

みな親しく、彼の名前を呼ぶ!!   

(どういういことだ?、皆 彼を知っているのか?)

行く所々で、そこのメイン人物と会話をしているではないか!!!

やばい。  実は俺!とんでもない人と一緒にいるのではないか?


(どうして・・・どうして みんな知っているの?)

そう 彼に問いたかったが、 そこは黙っていた・・・  


(うすうす・・・ドン?  この辺を治めてる ドン??)

心の中で俺が答えを出していた・・・ 

そんなの聞けるわけがない!

この知らぬ国で そんな冒険の様な発言は出来るわけがない。。

生きて国に帰らねば。 

とりあえず、命は粗末に出来ないな。


彼は俺を紹介する。。友達なんだと・・・

なんか みんな俺に親切だ。。 やけに優しいぞ。

日本人だからなのか? はたまた、違うところに理由はあるのか?

とりあえず、俺も会う人会う人に 挨拶する。。

気分は悪くない。。でも・・・・


彼を改めて見てみると、 オーラが出ているではないか!!

やけに落ち着いている。 

人間として。   いや、 として。 

凄い貫禄がある。  

(俺は気付いてしまった、 気付かなくて良いことに。。 

   普通に彼と日本でいるなら、感じなかったであろう その空気!!)


間違いなく、この辺の ドン (領長)! 

日本の友人もたくさんいるらしかった。


間違いなく この一帯を 仕切っているであろう、 ドン!!


頭の中で何度もリピートされる言葉。 「 ドン !!! 」

彼にふさわしい響きだと思った。

俺はこれから 彼とどう接すればいいのだ? (みな、教えてくれ~)



これから彼と合流して、雑貨屋のオーナーさんのところへ行く。

俺は彼の目を見れないかもしれない・・・ 妙によそよそしいかもしれない・・・

押しつぶされる、緊張の中、

へんな言葉は発せられないな。

俺は黙って彼の後ろをついて歩こう~そう誓った。


今日もきっと暑い、長い一日になるな。