別居、15分の距離 | レムの里山紀行

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時の流れを忘れて土を耕したり野を歩いたり山を観たり

義父母のホーム入所はすんなり決まったわけではない。

6月下旬に一悶着があった。

衰えいく義父は最後まで自宅にいたいと言い、老健の義母も自宅に帰りたいと主張した。

年寄り二人だけで生活できないと考える子供らに対して、義父母には子供の誰か(特に休職中の義姉)が戻れば自宅でやれるとの思いが見え隠れした。


カミさんら三人の子供達は就職や結婚で自宅を出た。

最初に出たのはカミさんだった。自分と生活するために。

義姉弟も出て、それから四半世紀が過ぎた。

互いにの生活を大切にしたわけだが、高まる高齢者リスクに手を打つことはなかった。



自分も就職で親元を離れた。田舎の地元には理学部を出た自分にとって魅力的な求人がなかったことが大きい。

自分がマンションを購入したとき、先々は親に引っ越してもらい近居する考えを両親と話していた。

10年前に両親共70代になった時に再び近居の話をすると母は喜び、父はまだ早いと言った。

4年前、いよいよ老夫婦の生活が怪しくなった時に近居の準備を進め下見にも連れてきた。母は喜んですぐにもと前向きだったが、父は嫌だと拒絶した。

そらから僅かに三ヶ月後に父に大腸がんが発覚し、手術。退院後の自宅での生活が難しいと両親に一時的に施設入りを勧め、入居させた。半年して父に自宅に戻る意思を確認すると施設のままで良いと言った。

3年前母が入院したときにも、自分との近居を勧めたが父は拒絶した。同じマンションの別の部屋は二世代住宅みたいなもの。そういった近居は増えている。

このように自分の親に対しては高まるリスクに対して手を打とうとしたが、父は受け入れなかった。
故に臨終の際は、家族が駆けつけたときは、心臓が止まってから2時間も経っていた。医師の計らいで人工呼吸機は動いていたが。


今親の介護をされてるかたは、同居、近距離介護、遠距離介護、と様々であろう。その経験から皆さんはご自分が老いたときお子さんとはどのような距離関係でありたいと思われているのだろうか?

自分は15分の距離の近居が良いと思っている。子供達が遠方に行ってたしまったら、あるとき15分の距離まで擦り寄ろうと思う。意識しないと遭わない距離、必要があれば会える距離だ。。

 

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