今週は大阪出張に。
 
クラブコスメチックス様で開催中の「企画展」へ。
 
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今年で第14回を迎える「企画展」は毎年この時期に開催されています。
今年のテーマは
「人によりそう~中山太陽堂にみる販売促進・営業活動~」。
 
※5月31日(水)まで開催中です!詳しくはこちら。

 

ご案内をいただいた当初、
ちょっとカタイ・・・?(笑)タイトルかな、と感じなくもなかったのですが、
丁寧な解説を聴きながらあとあと展示された写真や品々・会場を見て行くと、もう納得!の内容なのです。
 
入り口で、今回展示されている、上の写真の絵ハガキ・栞がいただけます。(栞は2度以上、企画展に来場した方に配布されるとか)
 
クラブコスメチックスは弊社でPRを担当していますが、
この企画展は本当に個人的に一ファンで、毎年出向くこと3回目。
 
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企業の歩んだ歴史をみるのが本当に好きで、

それが自身の携わる化粧品業界となるとなおさらで、
創業者の思いやゆるぎない信念、それを引き継ぐ後継の方々の
文化を大事にしていく様子。
それを一本の線で見ることができるので、
いっそうPRや販促支援の想いもひとしおとなります。

 

さて。

クラブコスメチックスは、「中山太陽堂」として創業1903年。

114年目を迎える老舗中の老舗化粧品企業です。

 

創業まもない明治39年、当時まだ日本では化粧品は粗悪品が

多く出回っており、舶来品のほうが良質とされていたころ、

品質優良な国産洗顔料として、

「クラブ洗粉(あらいこ)」を世に発信した企業としても有名です。

 

今回のテーマの「販促活動」。

モダニズム期における中山太陽堂の活動をポスターや写真を

通じて発信・展示しています。

 

まず、会場は最初に「第一章 中山太陽堂の活動と太一の思い」

というパートに入ります。

 

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創業者中山太一氏の考えとして、

「共存共栄」というのがありました。

 

中山太陽堂は化粧品製造販売会社ですが、

メーカーとして自社のみ繁栄するのではなく、

取引先でである、小売、卸、問屋に至るまで適正な利益を得ることが

大切という考え方。

 

今でこそ、企業活動においては至極当たり前な理念かもしれませんが、

当時は業界で初めてこの考え方を持ち込んだ元祖といわれているそうです。

 

第二章は「ご愛用者様向け販売促進・営業活動」コーナーへ。

 

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いわゆるプロモーション・PR活動ですね。

 

まず、博覧会への出展を積極的に行ったそうです。

明治~大正期は博覧会の時代と言われ、当時多くの博覧会が全国各地で開催されていました。

 

文明と文化の発展している証拠ですね。

こちらは東京上野公園で開催された「平和記念東京博覧会」。

 

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上野・不忍池が描かれています。

 

ここに出展した中山太陽堂の特設館。

 

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展示ブースを設ける現代の展示会というレベルではありません。

”建物”です!

 

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横から見た建物。

 

館内には、「整容室」が設けられ、整容美粧の講師が出張し、

無料で希望者の髪やお化粧を整えていたそうです。

 

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現代でいうところの美容部員さん、BAさんですね。
日本髪を結っているお客さまもいますね。
 
こちらが不忍池の噴水。
よーく見ると「カテイ石鹸」とあるのが分かると思います。
中山太陽堂の商品の広告を出稿しています。

 

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モダンでおしゃれな字体が新鮮です。

 

こうした博覧会を通じて、商品情報を発信していきました。
 
そして、続いては、イベント&懸賞コーナーへ。

 

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ご愛用者向けに開催した「クラブデー」。
当時の娯楽の花形であった劇場への招待を中心に懸賞やキャンペーンが行われたそう。
 
こちらは、新聞広告で「歌舞伎座 本日全部貸切」と
記載されていますね。

 

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今でいう主催公演ですね。

 

そして。クラブデーのお土産として、

右下の「おみやげ」箱に、こうした化粧品現品のミニチュアサイズ・・・

リトルサイズが!

 

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これ、かわいい。欲しい~

とおもわず、つぶやいてしまいました。。。

 

当時はパウチ入りのサシェよりも、こうした現品の縮小版が

主流だったそうで。かえって新鮮です。

コレクター、いらっしゃったでしょうね。。。

わが、コスメラウンジのお土産で各ブランド様に

これ、取り入れていただきたいです(笑)。

しかしながら、現在だと、費用対効果的に難しいとか。

 

さて。会場は第三章の「代理店向け 販売促進・営業活動」コーナーへ。

 

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冒頭に触れたように、中山太陽堂の活動指針は

「共存共栄」にありましたから、卸や問屋さんなどの代理店への

販売促進も非常に重要視したわけです。

 

よく販売してくれた代理店に「園遊会」やお花見の会「観桜会」などに招待したり、

前年比売上の伸び率などで功労金や感謝金制度を用意するなど

他者に利益を提供するところに、中山太陽堂の発展がありました。

 

各イベントへの招待は好評で、

こちらの富士登山は恒例だったようです。

 

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皆んなで登山。

イベント性も高いですが、モチベーション喚起や

結束力も高まる活動としてとても有意義だったと思います。

 

こちらは、優秀な販売店さんに贈られる絵看板。

 

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なんと、一般の方から申し出があり、クラブコスメチックスさんに

寄贈されたそうです。

 

立派な絵画の絵看板でした。

相当な販売の功労の証の店舗さんだったのでは?ということが

察せられます。

 

このように化粧品小売店を営んでいた先代の持ち物を

寄贈で申し出てくれる一般の方もけっこういらっしゃるそうです。

 

いやー。

毎回いつもいつも、予定見学時間を大幅に過ぎてしまうほど、

充実の時間でした!

 

私たちPR&販促支援エージェントが持つべき

スピリッツがここにはありました。

時代が変われど、その指針は普遍だな、といつも

ここに来ると実感させられます。

 

毎度思うのが、創業者の中山太一氏は敏腕経営者に尽きるのですが、

私の個人的な感想は、

名クリエイターでもあり、名マーケッターでもあり、

名営業マンでもあったと思うのです。

 

企業運営に欠かせないその資質をバランスよく持ち合わせ、

情熱的に、スピーディーに仕掛けていく。

 

そして。今回特に強く感じたのは、

優れた経営者というのは、

1つの仕掛けに対して1つの成果で終わらせないこと。

1つの投資で3つも4つも5つも相乗効果を生み出すことを本当に徹底してしていると思うのです。

 

1つの施策で自社・顧客・取引先の利益、知名度向上、モチベーションアップ、団結力・・・あらゆるものを一緒にかなえる。

 

いやー。企業経営はつくづく「発想力と努力と情熱」の大切さを

本当にまざまざと見せつけられます。
 

今回、この創業者中山太一氏の思いを引き継がれた

中山ユカリ社長とも御面談、ご挨拶させていただきました。

改めて、歴史と文化、そして積み上げていく大切さを実感し、

最大限支援できるよう気が引き締まりました。

 

この企画展は、5月31日(水)まで開催です。

お近くにお寄りになった時や、大阪にお越しの際は、

ぜひ行ってみてください。楽しいです。

(大阪・阿波座駅すぐのクラブコスメチックス本社)

 詳しくはこちら。