ブログを書く楽しみの一つが、アクセス解析です。
どういうキーワードでこのページに辿り着いたのか見るのは、なかなか面白いです。
例えば、根強く検索されるのが
「しょこたん アスコルビン酸」
とか。
しょこたんの持ってるアスコルビン酸が、私の持ってるのと同じだったので、思わず嬉しくなって記事に書いてしまったのですが、一年以上前の記事なのに、いまだに検索されます。
http://ameblo.jp/dslite/entry-10021341626.html
うんうん。
確かにしょこたんってお勧めするのが上手ですよね。
凄い良い商品に見えてくる。
そんな訳で我が家では結構ピルクルが常備されてます。
さて。
話が脱線しましたが、最近コンスタントに検索されるのがこの言葉。
「夏目漱石 こころ ホモ」
http://ameblo.jp/dslite/entry-10047321037.html
みんなどんだけホモ好きなんですか~!!!!!
気になってるんですねー。
これは去年の9月に書いた記事です。
面白いのは、お正月に
「夏目漱石 こころ 感想」
の検索が増えた事です。
学生たち、冬休みの宿題かい???
ネット社会ってこんな事が出来るんですね~。
自分の感想がどこかで使われてるかもしれないと思うと、複雑ですね。
結構オリジナルな解釈をしてしまうので、
「盗作するなーーー!!!」
っていうのと
「その解釈、間違ってるかもしれないけどいいの?」
って感じ。
まあ、「こころ」についてはそんなにオリジナルな感想は書いてないとは思いますが。
なんか話がずれてしまいますが、とにかく今回は
「坊っちゃん」
を読んだんです。
さ、学生たちよ。
感想文の参考にしてもいいよ(笑)
それはともかく、これも有名すぎるほど有名ですね。
「こころ」の感想文で
『「こころ」は好きだけど、実は夏目漱石は嫌い』
という文章を書いたんですけど、今回「坊っちゃん」を読んで、さらにそう感じました。
っていうか「坊っちゃん」は夏目漱石本人どころか作品も嫌いですね。
この作品が良いっていう人に関しては
「マジか?」
と思います。
坊っちゃんのあらすじは、だいたいこう紹介されてると思います。
「曲がったことの嫌いな江戸っ子の数学教師・坊っちゃんが、赴任先の中学校で活躍する勧善懲悪の物語」
これだけ聞けば、楽しいストーリーなのかと思っちゃいますよね。
私、中学ぐらいの時に坊っちゃんを読んだんですが、何か引っかかるものを感じてました。
今回改めて坊っちゃんを読んだことで、その引っ掛かりが取れました。
漱石、田舎を馬鹿にしすぎ。
田舎に対する描写が酷いですよ。
着いたそうそう、ぶっとばします。
港を見ては野蛮な所だ。
汽車を見てはマッチ箱みたいだ。
偉い人だったら、月給40円でこんな所にくるものか。
清に宛てた手紙の冒頭には「つまらんところだ」。
これ、田舎の人に酷い仕打ちを受けたとかじゃないですよ。
見た目で判断です。
っていうか見てもいなさそうです。
田舎の人間は野蛮だと決めてかかってる。
よく考えたら、同僚教師に付けたあだ名も見た目で酷いあだ名つけてるしね。
そして二言目には
「俺は江戸っ子だからこっちの事はよく分からん」
こんな教師、生徒に嫌われて当然だよー。
最初の生徒とのエピソードだってすごいですよ。
坊っちゃんは体が華奢。
(↑しかも江戸っ子だから体が華奢って言い訳してるし。
そんな訳あるかい!
漱石のコンプレックスだったんだろうな~と思っちゃいました。)
そして、中学の生徒は体が大きい。
舐められちゃいけないと思った坊っちゃんは、早口のべらんめい口調で授業を始めるのです。
あっけに取られる生徒。
そして
「ゆっくり話してください」
と坊っちゃんに言う。
すると坊っちゃんはこう答えます。
「早かったらゆっくり言うが、俺は江戸っ子だから君たちの言葉(方言)では喋れない。
分からなかったら分かるまで待ってればいい」
どんだけー!!
さらにその後も突っ走ります
難しい問題を質問しに来る生徒。
坊っちゃんも分かりません。
囃される生徒に
「そんな難しい問題が分かるくらいなら、たった40円でこんな田舎にくるもんか!」
と言います。
どんだけーーー!!!
どんだけーって言葉、旬を過ぎちゃいましたね。
でもいいんです。
この場合、この言葉がぴったりだから。
とにかく万事がこの調子です。
で、田舎の人間の方が悪い、みたいに書かれてるの。
だってさ、赤シャツがうらなり君からマドンナを横取りした、って言ってもさ。
頼りない、うらなり君に比べたら、赤シャツが良く見えて当然な気がするしさ。
取られて大人しく引き下がるうらなり君の方がどうかしてると思います。
結局恋愛なんて本人同士しか分からないでしょ!?
(まあ、赤シャツも芸者と二股かけてるので、良い人ではないけどさ)
そして、この場合のマドンナの気持ちは綺麗さっぱり無視。
っていうか無い物とされてます。
女性蔑視の漱石らしいですな。
っていうか、また話がずれますが、うらなり君の赴任先は日向の延岡、って事になってます。
宮崎県です。
実はうちの旦那は一年、延岡市で非常勤講師をやってた事があります。
旦那の実家は宮崎市ですが、延岡が非常に気に入って、第二の故郷だと言ってます。
そんな良いところです。
でも、そんな延岡にも坊っちゃん(というか漱石?)は容赦ないです(笑)
「延岡といえば山の中も山の中も大変な山の中だ。
…(中略)…
名前を聞いてさえ、開けたところとは思えない。
猿と人が半々に住んでるような気がする。
いかに聖人のうらなり君だって、好んで猿の相手になりたくないだろうに、 …」
ひ、酷い。
旦那には読ませられない!
「こころ」の感想にも書きましたが、結局漱石って内気でコミュニケーションが苦手な人間なんですよね。
坊っちゃんは、漱石が松山で中学校教師をやった時を参考にして書いた、と言われてますが、よっぽど松山が合わなかったんでしょうね。
うん。
コミュニケーション上手だったら、生徒に慕われて、楽しい松山生活だったはず。
自分が知らない土地で上手くやっていけないのを、その土地のせいにしてるんです。
なんつーかなあ。
そんな坊っちゃんで素晴らしいと思うのは、文章のテンポでしょうか。
文章力はさすが漱石!と思います。
あと次点は清と坊っちゃんの関係ですかね。
でも清も、意味もなく兄より坊っちゃんをかわいがるところが謎です。
誉めるのは良いことだけど、誉めすぎたから坊っちゃんはあんなに意味もなく自分に自信を持っちゃったんじゃないか。
まあ、でも清のエピソードは坊っちゃんの優しさが見れていいですね。
そんな訳で、「こころ」はベタ誉めでしたが、「坊っちゃん」はベタけなし(?)な感想文でした。
でも本当に漱石が大嫌いになった作品だった…。
あ、それから!
松山の健気さには涙が出ます。
これほど松山を馬鹿にした作品なのに、松山では「坊っちゃん」を観光の目玉にしてるようです。
やっぱり「坊っちゃん」って知名度がありますものね…
(読んでる人は少ないでしょうが)
松山には行ったことありませんが、もし行くことがあったら温泉に入って、お団子を食べて、松山を称えてこようと思います。
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2008/5/4 追記
アクセス解析を見たら、不思議なところからのリンクが…。
なんと、yahooの掲示板で坊ちゃんについての投稿に、この記事へのリンクが貼られてました。
びっくりした。
あのー。
別に取り上げられたからと言って怒ることはないので、一言連絡いただけるとありがたいです。
確かに、女性に対する扱いは漱石一人を取り上げても意味がない、というのには同感です。
ここでこう書くのは反則かもしれないのですが、私が一番嫌なのは、「坊ちゃん」が少年少女向けの文学とされてて、かつ一般的には「田舎を馬鹿にして酷い」という感想があまり取り上げられないことなんですね。
なんというか、ぶりっ子アイドルがいたとして、本当に嫌いなのはそのアイドルじゃなくて、その子をかわいいと言ってる男子、というか…。
(余計に分かりづらい例え!?)
まあ、私の読書はあくまで趣味の範囲です。
「田舎を悪く言ってる」という感想が他に無かったのなら、取り上げられて良かったのかもなー、と思います。
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