昨日は広石武彦還暦記念ツアーということで、吉祥寺ROCK JOINT GBというライブハウスに行ってきました。
ツアータイトルは「広石武彦 60th Anniversary Special Tour 2025」。

前日寝たのが朝方で、昼間に起きたので当日は15分くらい遅刻しちゃいましたが、青春時代が蘇った充実した夜になりました。
吉祥寺自体生まれて初めて行くので、道が分からずGoogleマップ先生に頼りながら商店街をうろうろ歩き、ようやく会場に辿り着きました。
B1にあるホール受付にスマホのデジチケを見せ、ドリンク代を払って重く厚いドアへ。
ドア越しに、既に始まっているライブの歌声が聴こえてきて。
『わ! え? 上手すぎん?
』

と、まず驚き、ドアノブを開けて中に入ると、後ろのほうまで人でいっぱい!
着くのが遅かったので、ステージ上のメンバーは人の頭越しにしか見えませんでしたが、後ろのほうは1段高くなっているので他のライブハウスよりは見えるほうかな?
目の前に「生きてる広石武彦」がいて、生歌を歌っている。
『わあっ、いるいる~!

』



と、心が躍る私。
最後にUP-BEATのライブに行ったのいつだったかな? と今、昔のチケットを見たら、1993年4月24日の日比谷野音でした。
解散する時はお金のない美大生で、一緒に行く人もいないので、解散ライブも泣く泣く諦めたっけな。
その後(90年代後半頃)、当時雑誌を通じて知り合ったペンフレンド(文通友達)から、
「広石は今、ソロ活動をしているよ」と教えられ、ソロの音源(CD)も送ってもらったりして、ソロ曲も少し聴いたのですが、
ライブに行く勇気までは出ませんでした。
当時は小さなライブハウスに行く習慣があまりなかったのもあります。
2000年代に入り、他のアーティストのライブはたくさん行きましたが、自ら「表舞台」から身を引いた人を積極的に応援する気持ちが、どうしても湧かず。
ずっと「広石武彦」からは距離を置く日々が過ぎていくのでした。
そして、2025年。
広石武彦が、なんと還暦を迎えたとな。
こっちも年を取ったし、父は昨年亡くなったし、
青春時代にスターだった人々もアラカンになったり亡くなったり、と昨今色んな経験をするうちに
「生きてるうちに会いたい人に会っておけ!」
という言葉が自分の中に強く響くようになっていて。
急遽参戦を決めたのでした。
32年ぶりに見た広石は、お顔には年輪が刻まれていますが髪型は「あの」逆立てヘアが健在で、
ロックなテロテロシャツにピタパン、赤いジャケットと、若々しいスタイル。
そしてその歌声は若い頃と全然変わらなくて瑞々しく、むしろ深みを増した渋味のある低音が胸に響き、たまりませんでした。
やっぱ広石、歌上手いなあ。
この30年あまりの間に、洋邦のロック、ポップスからジャズ、クラシック(特にオペラ)など色んなジャンルの音楽を聴いてきたけど、
それを経てもなおこれだけ心を惹き付けられる、上手く聴こえるということは。
10代の私の「耳」は正しかった、ってことだ。
↓写真は「Dried Flower」でハーモニカを吹く広石武彦。
この曲の定番シーンで、特に武道館で観た時を思い出したなあ。

続く。