↓そして、深夜~早朝にプールに毎日訪れるのが、
「サギ園長」。
その正体は、アザラシの餌であるニシン(魚)を狙う、近所に住むアオサギ。
首が白く、姿勢が良いのが「園長」で、
首がグレーで姿勢が悪く、度々園児(アザラシ)をつつく「スパルタ先生」が
「副園長」だそうです。
水面に魚が浮いてくるのをひたすら待ち続ける姿が、静止画のように全く動かないので、
「園長先生の話は長い」と幼稚園に例えて呼ばれているようです。
時には数時間滞在することもあります。
アオサギは2個体が固定してやって来る、というのが通説になってますが、実は全部違う個体にも見えます
↓「表千家」のカメラに巣を作って棲む、
「蜘蛛ニキ」。
蜘蛛ニキには妻子があり、カメラの前には巣である蜘蛛の糸、そして網にかかった蜘蛛ニキの餌、
「ゴミニキ」(ハエなどの死骸?)が度々映ります(笑)。
しかし、蜘蛛ニキの巣と「ゴミニキ」は、その後男性スタッフさんにお掃除されて、今は映りません。
蜘蛛ニキは今でもたまにやって来ます。
↓プールサイドは毎日、交代でスタッフさんがお掃除します。
お掃除はだいたい開園(現地時間の午前10時)前後、閉園(同午後5時)前後に行われますが、例外もあり。
排水溝の金網掃除はレアシーン。
↓
プールサイドにホースで水を撒き、デッキブラシでお掃除
↓
消毒液散布
↓
ホースの片付け
と、毎日のお掃除作業は観ていて、腰を痛めそうなすごい体力仕事なんだなあ、と分かります。
動物に害があるため、お掃除に高圧洗浄機や洗剤は使いません。
↓週に1回、プールの水を全部抜いて、底のお掃除もします。
その際、病気や怪我が治り、体重が「25kg以上」、ウィルス感染などの異常がなければ、
「卒園」(退院、故郷のワッデン海にリリースされること)となる子もいます。
↓これは最近「卒園検定」(採血、聴診、粘液採取などの検診、体重測定)に合格して、
無事「卒園」となった「ラニーちゃん」の「卒園式」の様子です。スタッフさん撮影の動画。
ラニーちゃんは卒園時27kgでした。
↓「見習い監視員」(カモメの幼鳥、成鳥より体が小さく、茶色い)
この間は、傷ついて半日くらいプールサイドから飛べなくなった「見習い監視員」ちゃんが、
チャット欄を見て異常に気付いたスタッフ(ボランティアや獣医)さんの連絡により保護され、
センター近くの「野生動物保護センター」に無事連れて行かれた、という一幕もありました。
その施設も怪我や病気の野生動物を保護して、治療、リハビリを経て再び野生に帰すという活動を長年続けているそうです。
オランダは動物愛護、保護の精神や整備が進んでいる国なのですね。
続く。