13曲目は「Coexistence」。


始めにドラムの阿部薫さんが1打1打轟音を響かせ、ギターの北嶋健二さんとセッションします。


阿部さんは多分、ジャズ・ドラマーのアート・ブレイキーが好きなんじゃないかな。


それくらい、「魂からの、渾身の一撃」の連打でした。



ライブの最初のうち、ギタリストが誰なのか分からなくて、

『あのモジャモジャ頭の外国人みたいな人、誰?ニコ

なんて思ってたら(笑)、


FENCE OF DEFENSEの一人、北嶋の健ちゃんやないか~い!\(^o^)/笑い泣き笑い泣き笑い泣き


昔、TMのサポートメンバーで構成されたFODのファンでもあって、気付けた時は嬉しかったな。


武道館や渋公のライブを観に行ったっけ。


アニメ「シティ・ハンター」のオープニング? で「SARA」って曲が流行りましたね。



ベテラン二人が繰り広げる「鋭く激しい音の矢」合戦に合わせ、スクリーンには

「COEXISTENCE」の文字が踊り、会場にはレーザー光線が行き交い、

AIボイス? の声もこの言葉を連呼します。


後で調べたら、「共存」って意味らしい。



会場が熱くなってきたところにTMメンバーが衣装替えをして再び登場し、


14曲目「Whatever Comes」を奏で始めます。


てっちゃんは派手なマゼンタ色のジャケットに、豹柄のシャツという派手派手な衣装。


この衣装は真ん中の「CAROL」コーナーだったか、この後半の時だったか忘れてしまいましたが、

60代でこんな格好できるの、てっちゃんだけだなあ笑い泣き


白鍵がグレーになってるショルダーキーボードもカッコよかったし、

やっぱり、ロックな人やで。


私は初めて聴く曲ですが、最新の「劇場版シティ・ハンター」のオープニングなのね。


スクリーンに歌詞の一部が赤い文字で表されるところは、


コール&レスポンスを促してる、と捉えていいのか、


会場はメンバーと一緒に歌ったりしました。



前回私が参加したツアーは、コロナ禍で声が出せない状態だったので、ファンの喜びも一入(ひとしお)、という感じでした。



15曲目はデビュー・アルバムから「RAINBOW RAINBOW(陽気なアインシュタインと80年代モナリザの一夜)」。

 

 


私がこのアルバムを聴いたのは、「Twinkle Night」→「CHILDHOOD'S END」の次だったか、順番は忘れましたが、


これらのアルバムも貸しレコード屋で借りて、カセットテープに入れてました。


最初に借りる時は、家にあった父親の立派なステレオセットについたレコードプレーヤーで聴けたから、

その感動も大きかったな。


TMの存在を知ったのは、当時アニメオタクで、

ビデオアニメの「吸血鬼ハンターD」のサントラが気になり、


『どんなアーティストなんだろう?』と興味を持ったのがきっかけでした。


元々劇場映画だったのか。

ちなみにDの声は「美形キャラといえば」の塩沢兼人さん。




アニメオタクであったのと同時に、姉の影響で当時流行りの洋楽…特にデュラン・デュランやカルチャー・クラブ、デヴィッド・ボウイ、a~haなどのいわゆる「ニューウェーブ」が好きで、


ラジオやらMTVやらレコードで聴きまくっていたので、その流れでTMに興味を持ったもので、


洋楽に慣れた私たち姉妹の耳には、すっと自然に入ってきたのです。


ビジュアルもニューウェーブに近いものがあったし。


ファーストアルバムはアフリカをテーマにした曲やサウンドも多く、セカンドも含めて初期は意外と生楽器の音中心に作られてるのよね。


ピコピコサウンドに頼りきらず、歌メロや生楽器の音も大切にする、そこが好きなポイントでもありました。



話は現代に戻り。


会場は七色のレーザー光線に包まれながら、ウツさんに促されてサビを一緒に歌います。




続いては、お待ちかねの「小室哲哉ソロコーナー」。



てっちゃんはまず、バロック音楽のようにキーボードをかき鳴らし、

はたまたドラムのように激しく叩き、


「人の声」をサンプリングして、

まるで「中世のグレゴリオ聖歌」のように「音の合唱」を奏でました。


ううん、言葉では上手く表現しづらいえーん


とにかく、てっちゃんにとってキーボードは

「音階のある打楽器」なのね。


毎回新しい試みを見せるソロコーナーですが、

クラシックに始まった彼の音楽人生は、

ここにきて再び原点に帰ってきたようです。


なんか、今年の夏から秋にかけて、オーケストラと一緒にソロコンサートを開くらしいし、


「常に時代の最前線」にいないと気が済まない人なんだな、

と改めて思いました。


続く。