先週放送の「君が心をくれたから」第10話。



太陽の花火が審査会に通り、いよいよ桜まつりが迫り、

雨が目が見えなくなる前に

「10年前の約束」を果たせるかどうか、


が描かれる回でした。



今まで、ツッコミどころ満載なドラマだなあ、

と思って観てましたが、


今回は永野芽郁さんの演技に全部持ってかれたなあ😢



太陽から「受かったよ」と報告を受けたシーンと、


お母さんに会いに行ったシーンでは、


触覚がなくなった状態なので温もりは感じられないけど、

それでも恐る恐る相手を抱き返す彼女の演技が繊細でした。



その後、昼間は晴れていたのに突如雲行きが怪しくなり、

非情な雨が降りしきる中、


傘も差さずに杖をついて花火大会の現場まで向かう姿にも胸を打たれ。



そしてラスト。


あんなに待ち望んでいたのに、


最後の最後で太陽くんの花火を見られない、


という救いのない展開えーんえーんえーん



目が見えなくなるまで残り40秒、というところから時間を数えながら観ていたのですが、


太陽くんが「花火のテーマ」を雨ちゃんに明かし、


「俺が感じる赤と、雨が見てる赤が同じだったらいいな」


と言った直後、女にぶつかられて雨ちゃんがよろけ、


カウントがゼロになった瞬間の彼女の表情で、


『あ、今、見えなくなったんだな』

と分かりました。



太陽くんが「赤い傘」をテーマにした自分の真っ赤な花火を見て、


振り向くと彼女は明後日の方向を見ていた。


「きれい~。良かった。太陽くんの感じてる赤と、私が見てる赤が同じ色で」

と「優しい嘘」をつきながらの


永野芽郁さんの「見えなくなった演技」は鳥肌ものでした。


このドラマ、今まではストーリーや展開にリアリティなさすぎて泣けなかったけど、

今回ばかりは悲しくて泣けてきちゃったな赤ちゃん泣き赤ちゃん泣き赤ちゃん泣き



太陽くんはそんな彼女を見て、まだ「聞こえている」彼女に「聞こえないように」泣き声を必死で抑え、


嗚咽し、「間に合って良かった」と彼もまた「優しい嘘」をつく。



雨ちゃんが最初に味覚を失い、マカロンを食べた時の「嘘」は伏線で、ここで回収されたのね。



「時間が不可逆」であることを痛感させられた回でした。



それにしても、なんで大事な時に雨が降ったんだろう?



おそらくは、今までの彼女が太陽くんに対して「不誠実」だったために、

「天」が許してはくれなかったからではないかと、私は考えました。


今までせっかく生き延びた彼の、「心からの愛」を真正面から受け取らず、


逃げてばかりいた。傷つけてばかりいた。



最後に「おいしいところだけ」受け取ろうとしても、


天から見ればそうは問屋が下ろしませんよ、ということ。



一つ一つ五感が失われるにつれて、


成長を続けた雨。


しかし、お母さんや春陽ちゃんなど、

他人に対しては

全ての人を許す「仏」のようになっても、


「自分が幸せになること」だけは許せなかった。


そんな彼女の「業」が、こんな結末を招いたのではないかと。



結末といっても、まだあと1話、「聴覚」が残っていますが。


予告の日下さんによると、聴覚が失われるまでは1週間らしいですね。



このまま救いなく終わるのか、


それとも、更なる「奇跡」は起こるのか?



「逢原雨さん、あなたは試練を乗り越えて、

『天からの最終試験』に合格しました。

よって、天が預かっていたあなたの五感を全てお返しします」

とか日下さんが告げて、


ついでに太陽くんの色覚障害も治ってて、


司さんが雨ちゃんが破った婚姻届をテープでくっつけて、


実はこっそり窓口に提出してました、


でハッピーエンド、ってな展開にならないかな?(笑)



あるいは、

雨ちゃんが「全て」を失った後、

「雨、一緒に死のう」と太陽くんが言って、

二人は「天」で幸せに暮らし、

誰かの「新たな案内人」になる、とか。



案内人といえば、

千秋さんも、

雨を止ませるために「天の掟」を破ったのに、

結局「息子の花火」、見られなかったねえーんえーんえーん



ほんとにこのままじゃ、救いがない~えーんえーんえーん