今年はラルクとキンキを追うのに必死で、中田裕二まで手が回らなくて。


行こうと思ってたのに、気が付いたらチケットが売り切れてた、ってことが多くて(笑)。


コロナ禍になってから、中田裕二ライブは配信でやっと観られる、という感じで、


今回もギリギリ配信ライブの申し込みができました。


が、当日は仕事疲れでうっかり忘れてしまい、結局アーカイブで昨日やっと全部観られました。



アルバム「Little Changes」のツアーをずっと待ってたんだけど、


今回は「"変幻自在"」とのタイトルが付き、通常ライブとは違うスタイルでの開催となり。


なんか思ってたんと違う…ニコ


と、参加を躊躇してしまったのでした。


内容がロックなアルバムだから、普通にバンド編成の、ロックな構成のライブが私は観たかったのよ。



東京追加公演となった今回のライブ。



ベースに隅倉弘至さん、ドラムに張替智広さんを迎え、久々にギターボーカルな裕二を堪能できる、


「日本一のスーパースリーピースバンド」(@裕二語録)な編成でした。


隅倉さんって、年上かと思っていたら、私より一つ年下だったのねびっくり


なんだあの貫禄といぶし銀な演奏は。


張替さんも4つ下なのか。



アルバム「Little Changes」は、


『なんか、こじんまりとしたアルバムだなあ、ラストにもっと壮大系のバラードが欲しかったなあ』

と、個人的に満足の行く内容ではなかったのですが、


ライブで改めて聴くと、


『裕二はあえて原点回帰したかったのかな。

世間と真逆なことが表現したかったのかな』


と別の視点も生まれました。


ツアーの間に25曲も作ったそうで、いつの間にかピアノも練習してて、


弾き語り回数も増えてて。



コロナ禍での、不幸中の幸い。


「ツアーも1本も飛ばすことなく、ここまで来ることができました。本当にありがとうございます」

と、感慨深く語る裕二。



まあ、アンコールのピアノで「ガッカリス」3連発をやらかしちまいましたけども(笑)。


本番で3回も間違える人、初めて見た(笑)。



隅倉さんと張替さんの他に、コーラスのカトウタロウさんやギターの八橋義幸さんなども加わり、

最終的には7人編成になってました。



「今回、一人足りない。sugarbeansだけいないんだった(笑)」


「今日、僕、朝から心が沈むことがあって。


毎日、日テレの『スッキリ!』の『スッキリス占い』を観てるんですけど。


今日に限って、僕ブッチギリの最下位だったんですよ。『ガッカリス』(笑)。牡羊座。


この中に、牡羊座の人いますか?」



…何か深刻なことでもあったのかと思ったら、そんなことかい?(笑)



で、ピアノでイントロを弾くのが難しい曲に挑戦してて、3回も失敗して。


「ああっ、ちょっと待って。ヤバい、やっぱり今日は『ガッカリス』に呪われてる(笑)。sugarbeansがいてくれたらなあ」


と、カッコつけようとしてもやっぱりどこか残念な、


バンド時代から続く

「安定の通常運転な中田裕二」なのでした(笑)。



本編最後に久々に「螺旋階段」をやってくれて、椿屋四重奏との出会いの曲なんで、嬉しかったな。


アンコールラストの「静寂のホリゾント」は、持ってないアルバムの曲で、初めて聴いたので、感動でした。


めっちゃいい曲やん!えーんえーんえーん



こういうのが聴きたかったのよ!


で、昨日の夜早速、アマゾンで「MY  LITTLE  IMPERIAL」を注文しました(笑)。


ソロ初期の曲だから、「嵐が丘」みたいな椿屋の名残がまだ残る曲調なのね。



中田裕二の曲って、ジャズで使うブルーノートとか、日本の五音階とか使ってるから、


昨今の流行りのポップスにあるような、ただコードを並べて、

高低差の狭い、同じところを行ったり来たりしてるだけ、


みたいな単調さがないから、深みがあるのよね。



で、前から私が願っていることは。


KinKi Kidsの曲を、中田裕二に書いてほしい、ということ。


歌謡曲繋がりなんだから、そんな機会があってもいいのに、


いまいち接点がないのよね、この二組のアーティストは。



まあ、山下達郎さんや織田哲郎さん、堂島孝平さんなど、


第一線の人たちと肩を並べられる作曲、編曲レベルかといわれれば、


まだそこまでではないのでね。



歌謡曲やソウルミュージックをルーツにしているけれど、今一つサウンドの新しさと洗練さに欠けるのよ。


そこが、これからの中田裕二の課題だと、私は個人的に思うわけです。



リアルタイムに歌謡曲を聴いてきた世代の私が聴くと、


どうしても

「中田裕二自身のオリジナリティーよりも、昭和への、オリジナルへの憧れ感」

を強く曲に感じてしまうの。



「分かる人だけ分かってくれればいい、という感じではやりたくない。自分はメジャー路線で行きたい」

って、椿屋時代にインタビューとかで答えてて。


そこが、最近のソロではあまり目指せていない気がするのです。



自分の内側を見つめる作業はもう十分できていると思うので、


これからは「ネクストステージ」も視野に入れてほしいなあ、と。



売れてくれなきゃ、困るのよ。



武道館でライブやってほしい、って夢は、私はまだ諦めていませんよ。



もっともっと多くの人に、この声と作詞作曲能力の高さ、才能の深さを知ってほしい。