「青春のゴールデンポップス」が良かったので、続けて「続・青春のゴールデンポップス」を図書館から借りてきました。


「続・青春のゴールデンポップス~二人だけのデート」


DISK 1

  1. 二人だけのデート/ベイ・シティ・ローラーズ  
  2. 夢みるダンス/バスター
  3. Oh! クッキー・フェイス/ティナ・チャールズ
  4. シュガー・ベイビー・ラヴ/ルべッツ
  5. 荒野のならず者/スリー・ディグリーズ
  6. 涙のディスコティック/フィリー・デボーションズ
  7. 1963年12月[あのすばらしき夜]/フォー・シーズンズ
  8. 水曜日の夜/ニニ・ロッソ
  9. ウィル・ユー・ダンス/ジャニス・イアン
  10. 哀しみのマンディ/バリー・マニロウ
  11. 落ち葉のコンチェルト/アルバート・ハモンド
  12. 木枯らしの少女/ビョルン&ベニー
  13. 心の扉を開けよう/メラニー
  14. ママはダンスを踊らない/ロギンス&メッシーナ
  15. オー・シャンゼリゼ/ダニエル・ビダル
  16. ケ・セラ・セラ/メリー・ホプキン
  17. 僕のリズムを聞いとくれ/サンタナ
  18. シーズン/アース&ファイアー
  19. 愛の聖書/クリス・モンテス
  20. スーパーバード/ニール・セダカ
  21.ミスター・マンデイ/オリジナル・キャスト



DISK 2
  1. モンキーズのテーマ/モンキーズ
  2. 恋はリズムに乗せて/アンディ・ウィリアムス
  3. ノックは3回/トニー・オーランド&ドーン
  4. 雨にぬれても/B.J.トーマス
  5. コーヒーもう一杯/ボブ・ディラン
  6. ボクサー/サイモン&ガーファンクル
  7. 花のサンフランシスコ/スコット・マッケンジー
  8. 輝く星座~レット・イット・ザ・サンシャイン・イン/フィフス・ディメンション
  9. 悲しき鉄道員/ショッキング・ブルー
  10. 雨/ジリオラ・チンクェッティ
  11. 悲しみの兵士/シルヴィ・バルタン
  12. 哀愁のヨーロッパ/サンタナ
  13. アメリカン・ウーマン/ゲス・フー
  14. 貴方だけを愛して/スージー・クアトロ
  15. 黒い炎/チェイス
  16. 刑事コロンボ [ミステリー・ムーヴィーのテーマ]/ヘンリー・マンシーニ楽団
  17. 恋のバンシャガラン/シルヴァー
  18. すてきなサンデー/バスター
  19. 夢の中の恋/ベイ・シティ・ローラーズ
  20. 恋にノー・タッチ/エリック・カルメン
  21. 涙色の微笑/バリー・マニロウ




ベイ・シティ・ローラーズ「二人だけのデート」



ルベッツ「シュガー・ベイビー・ラヴ」

そう、ドラマ『ウォーターボーイズ』で使用された曲。
あの高音、人の声&男性ボーカリストのものだったのか…びっくり

衣装もパフォーマンスもおしゃれです。



ニニ・ロッソ「水曜日の夜」


「あ、『水曜ロードショー』!」
と思ったあなた、同年代かそれ以上でしょう(笑)。


アルバート・ハモンド「落ち葉のコンチェルト」

当時の映像でなく、ちょっとお年を召したバージョンですが。

バリー・マニロウ「涙色の微笑」



B.J.トーマス「雨にぬれても」

映画「明日に向かって撃て」の主題歌。
この映画は未見ですが、検索してたら観てみたくなった。


チェイス「黒い炎」

こんなひげむくじゃらのおじさんが歌っていたのか!(笑)

ソウル色の強い、ブラス・ロックの先駈けですね。


この「続」のほうは、もうちょっと時代が下って、
70年代のソウル、ファンク、ロック色の強い楽曲が並びます。



いやあ、歌う人の個性といい、お国柄といい、この時代のバラエティー豊かなこと!


昭和40年代~50年代(1960~1970年代)は、

「今日はロックのこれこれをご紹介します」
とか
「ジャズのこれこれを歌っていただきます」
「この方はポップスの歌手で…」

なんて紹介のされ方は一切なく。

一人の人、一組のアーティストが様々なジャンルの歌を歌うのが当たり前で、

いわば「音楽そのもの」が奏でられていた時代でした。

「悪い音楽」はテレビやラジオから流れることはなく、

「いい音楽」しかなかったのです。


現代のような、素人でもできるCDや配信と違って、

「レコードを作る」ことは、必ず「レコード会社」の「耳の肥えた、審美眼のあるプロ」
の目や耳という「狭き関門」をくぐり抜けた人だけに許された行為でした。


現代は、音楽の発信が自由になったのではなく、

聴く価値のないものまで世の中にぶちまけられる、ただの無秩序、玉石混淆な時代。


本来は、厳然とした「大人社会」があり、「秩序」があり、「玉」だけを世の中に与えれば良いものを、

その「役割」を自ら放棄している、バカな大人が多い。


何故こうなったかといえば、「大人が喜ぶもの」ではなく、
「子供が喜ぶもの」
が基準になってしまっているから。

大人自身が「聴くべき音楽」が分からず、分からないから下の世代にも伝えることができないでいる。


現在、洋の東西を問わず、
「アーティスト」「歌手」と自称している若手のほとんどの連中と、

昔のそれとは、
そもそも「次元」が違うのです。


「カラオケ」と「プロの歌手」の違いも分からぬ、勘違い野郎ばかりが跋扈している。


彼らは「恥」を知らないのです。

歌声に、個性もなければ深みもなければ、感動もエレガントさもない。

深みがなさすぎて、上澄み液ですらない。


現在、「後世に伝えるべき東西のスタンダード・ナンバー」が歌える「歌手」が、どれくらい芸能界にいますか?

あなたの歌声は、50年後、100年後まで残ると思いますか?

後世の人たちに、あなたの歌った曲が歌い継がれ、聴き継がれると思いますか?

あなたの歌声は、「国民全体」「全世界」に愛されていると思いますか?


それができていないのならば、これからそれができる「人材」を「耳の肥えた大人」が育てなければならない。


今日紹介した楽曲たちが今でも忘れられていない、愛されているのは、私の両親や大人たちが教えてくれたから。

両親や大人世代が「いい音楽」だけを届けてくれたから。

だから私も大人になった今、こうしてブログに書くことができる。

私のような大人が増えていくことを、切に願うしかない、昨今です。