一昨日、CIDPを発症して以来初となる海水浴に友人と行ってきました。


私はなったことはないですが、CIDPでも多発性硬化症でよく起こると言われるウートフ徴候(体温上昇による神経症状悪化)が起こると書いている方の記事も見たことあったので、炎天下の中長時間大丈夫だろうか?とか、疲れて急に悪化しないだろうか?とか、人ごみで感染症にならんだろうか?とか行く前は色々不安がありましたが、いざ行ってみるとものすごく良い気分転換になりましたし、何の問題もありませんでした。


また、砂浜なので転ぶことを怖がらずいつもより大胆に歩いたり、海の中で走る練習ができたりとすごく良いリハビリにもなったと思います。足のリハビリはプールが一番良いと従来から思ってはいたのですが、近所は皆室内プールで空気がこもっている感じがあり、感染症の不安から一度もトライできずにおりましたが、今回水を使ったリハビリがやはり良いと確認できたので、良さそうなプールを探し今後トライしていこうとも思いました。(海は遠くて日々のリハビリで使うのは現実的ではない。)

 

そして今回何より海に入って凄く感動しました。治療を始めてからもしばらくは2本杖歩行程度までしか回復しなかったので正直何とか杖等の補助なしで自力で歩けるくらいまでになれればいいやと考えてましたので、一般人に紛れて普通に海水浴していることがなんかもう嬉しくて嬉しくて。「俺はまだまだやれる!」「まだまだもっと良くなるまで頑張ろう!」と久々に凄く前向きになれた気もします。自分一人だったら海に行こうなんて考えもしなかったので、誘って連れて行ってくれた友人達には本当感謝です。

 

今回もそうですが、この病気になってからは友人をはじめとした「人間関係」の大切さというものを本当によく気づかされます。病名がわからずほぼ寝たきりとなり、「もう死ぬのかな?」と考えていた時期によく自分の人生を振り返っていたのですが、特に富を築いたわけでもなく、結婚し家庭を築いたわけでもなく、後世に残るような仕事をしたわけでもなく、自分が生きてきた証は何だろうか?築いてきたものは何だろうか?自分に残った物は何だろうか?等考えたときに自分には良い家族と良い友人がいるという「人間関係」しかありませんでした。

そして、今もその「人間関係」に支えられて生きています。私は足元が危ないのでまだ外で酒を飲めなかったり、基本体を動かす遊びができないので一緒に遊んでもできることが少なく時間も限られたりするのですが、それでも自分の家庭を持っているのに貴重な休日をさいてよく遊んでくれる友人が何人かおります。日頃、外にあまり出ずほぼ家にいる私にはそうした時間が本当に良い気分転換になっており、彼らの存在がなかったら精神的にも相当きつくなってきていたかもしれません。

現在の自分はこのように友人に助けられ、家族に助けられ、医師や看護師に助けられと、自力では生きられず人に助けられ生きております。私も病人だからと甘えず、少しでも人の助けになる何かをしていかなければと痛感している次第です。