症状の悪化と平行し不安も増大していったため、力が入らなくなる病気について毎日の様にインターネットで調べていました。調べた結果ほとんどが不治の難病ばかりで調べれば調べるほど不安が募るばかりでした・・・この頃インターネットで調べた情報と自分の症状を照らし合わせ、自分で自分の病気をどのように考えていたかを参考までに以下に記しておきたいと思います。

 

ALS

合致する点:ファスキュレーション(筋肉ピクピク)、進行性の筋肉萎縮。

合致しない点:しびれがある。たまに少し回復する時がある。近位筋が弱く、遠位筋は強い(椅子から立ち上がったり、腕を上げるのは厳しいが、つま先立ちしたり、文字を書くのは容易)。

 

<重症筋無力症>

合致する点:筋力低下、胸や背中の痛み

合致しない点:目の症状がない、日内変動が逆(自分は朝力弱く、夜力強い)

 

<ギランバレー症候群>

合致する点:最初の1ヶ月で急激に力が入らなくなった点

合致しない点:1ヶ月経っても回復してこない。近位筋優位の筋力低下である。

 

CIDP

合致する点:筋力低下が慢性的に進行してきている点

合致しない点:近位筋優位の筋力低下である。感覚障害がほとんどない。

 

<筋炎>

合致する点:近位筋優位の筋力低下

合致しない点:皮膚症状がない(皮膚筋炎)

 

<ランバートイートン筋無力症>

合致する点:近位筋優位の筋力低下、体を動かしているうちに力が入るようになってくる、多様な自律神経症状(尿が異常に近い等)

合致しない点:特になし

 

以上から、当時はランバートイートン筋無力症が一番近いと考えてました。この疾患は肺癌に合併することが多いらしく、長年喫煙していたことや、胸や背中の痛みがでてきたことなどからもこの病気の可能性が高いのでは?と思えました。また、ネットの情報を集めたところ、夜になると力の入りが若干ましになるような記載があったのがこの疾患だけでした。筋炎も近いと思いましたが、血液検査でCK異常が全くでないことや何度もやった針筋電図で全く異常が出ないことことから多分違うのであろうと思いました。また、ALSに関しては検査で中々出てこないような記述も見られ、筋肉がピクピク動く特徴的な症状があることから大変近く感じましたが、一度1月に明らかな回復があったことなど症状が変動するのが少し違うように感じました。いずれにせよ、重い病気に違いないと確信しておりました・・