それは突然のことでした。


昨年の10月末に、ちょっとした風邪を引いた後、1週間ぶりにジョギングに行くと、地面を蹴る力が入らず、いつものスピードがでません。走ってるうちに治るか?と考えましたが、3キロほどで股関節まで痛くなってきたのでその日はそこでやめ。走ること以外はいつもと何も変わらなかったので、風邪の後遺症と考え様子を見ることにしました。


それから半月後、今度は風呂上りの着替え時に、腕が上がりづらくなっているのに気づきました。さすがに尋常ではないことに気づき、地元の掛かりつけ医に相談したところ、神経内科に行くことを薦められたため、ネットで色々調べているうちに、自分の症状は重い病気の可能性が強い事に気づきました。そこで比較的近くで紹介予約なしでも診てくれる有名な国立の大病院(以後国立B病院と呼ぶ)を選択し行ってみることにしました。


国立B病院に行ってみると、まずは普通の内科で診察とのことだったので受診してみると、力比べやハンマーで叩く検査、問診を行い、神経疾患の可能性が強いとのことですぐに神経内科に回されました。神経内科では数日間かにわたり、血液検査、神経伝導検査、針筋電図の順に行いましたが、目立った異常は見られずその期間に進行が見られなかったことから、軽いギランバレー症候群だったけど既に回復に向かっている可能性が強いとのことで、12月末まで経過を診るということになりました。

ギランバレー症候群はネットで調べてみると、重症な場合は呼吸が止まったり、何年も寝たきりになったりする大変な病気ですが、基本治る病気であることや自分の場合症状が軽いので大事には至らないと考え一安心しました。


ところが間もなくすると四六時中手足や背中の筋肉がピクピク勝手に動くという奇妙な症状が出はじめ、調べてみるとALS(筋萎縮性側索硬化症)という不治の病に特徴的な症状とのことで、再び不安な日々が始まることに・・・国立B病院の主治医によると、ピクピクのスピードが速いものはあまり問題なく、自分の場合はそれが速いしほかの検査でも問題ないからALSの心配はしなくて良いとのことでしたが、ネットで調べれば調べるほど初期には検査でひっかからなかったり、ギランバレーほど症状の進行が急速でない点や、何よりも症状が全く改善されないことから自分の症状はALSに近いと思え、不安が増大していきました。