カーボンの板バネを作ってみました。
カーボンの加工は、粉を吸い込んじゃいけないとか、硬いとか加工するには色々と問題があったんですが、板バネ加工する場合に限っては、これを解決する方法を編み出しました。
やり方:プラ版の上に網やすり、その上にカーボン置いて、水を掛けながら指でカーボンを押さえつけて擦ります。粉は黒い水になるので、舞う事はないので吸うことはありませんし、プラ板を利用しているので真っ直ぐ削れます。あとは指の力加減で調整しましょう。
追記
素手でやるとカーボンを押さえている手が黒くなってしまうので、軍手やゴム手なんかをした方が良いです。
また、厚さの違いを見分けるには、光の反射の違いで見分けられます。カーボンは層になっているので、厚さが均等になっている時は同じ方向に光が反射します。ムラがでている時はムラがでている箇所の光の反射が異なるので、同じ反射になるように削っていくと誤差が小さくなります。
左が加工前の厚さで、右が加工後の厚さです。大体半分くらいにしてみました。
このくらい曲がるようになりました。あんまり薄くすると折れちゃうかもしれないので、用途によって適切な厚さは違うとは思いますが、この長さのまま使うなら、0・8~1mmくらいの厚さが無難かなーと思います。
追記
2枚目を1mmで削ってみましたが、僅かな厚さの違いでしなり具合が全然違います。硬さの維持と僅かな弾力でよければ1mmくらいが良いです。もっと弾力が欲しい場合は0.1mmずつ削って弾力を確認すると良いでしょう。
サイドマスダン用の短いやつにするなら、もうちょっと薄くてもいけると思います。
まぁ、いずれにしても走行テストしてみないと、有効かどうかも、折れるかどうかもわかりませんが、簡単な作り方がわかっただけでもやった甲斐がありました。
これでヒクオを作り直そうかなーとか、リヤローラーのアンダーとかもこっちの方がいいなーとか色々使い道がありそうです。
カーボンに硬さよりも弾性を求める場合にはお勧めの加工方法です。