前回の「マスダンパーの種類と仕組みについて 」で、マスダンパーを2種類に分類し、その仕組みについて触れましたが、
今回は設置場所の話になります。
マスダンパーの有効な設置場所は、マスダンパーの種類で違うと考えています。
まずは接地型なんですが、これは仕組みの話でも触れましたが、跳ねようとする力を車体の代わりに受ける事になるので、衝撃の主な発生源となるタイヤの近くにする事で、車体が跳ねる力を受けるよりも先に跳ねる力を受ける事ができると考えています。
また、ただ配置する位置だけではなく、どのように繋がっているかも関係しているのと思うのです。
例えばヒクオやサイドガードからプレートで延長してフロントタイヤの後ろに配置する場合と、直接シャーシで繋がっているとして同じ箇所に配置する場合とでは、マスダンパーへの衝撃の伝わり方が違うと思うのです。
衝撃は物体を通して伝わるはずなので、フロントタイヤ用として配置するのであれば、サイドガードから伸ばした所に配置するのでは、効果は薄いと思うのです。まぁヒクオはヒクオ自体が別の制振装置となっているので、そこについているマスダンが必ず跳ねる必要は無いんでしょうけどね。
次に滞空型の有効な設置場所なんですが、こちらは跳ねる力に対して押さえつける力をぶつける事になり、最も浮き上がるのは必ず車体の外側となる為、配置するのは、押さえつける力が一番有効に働く車体の一番外側になります。
つまり、こんな感じです。
接地型:対応するタイヤから近いところ。タイヤから地続きで近い事。タイヤの前よりは後ろの方が良いという話もありますが、それはちょっとよくわかりません。誰かご教授頂ければ幸いです。
滞空型:車体の外側。なるべく浮きやすい側に、かつ反対側にも同じくらいの重さで。
で、その上で更に共通するのが邪魔にならないところという訳です。
マスダンパーの設置場所については、大体このような感じで考えています。
で、タイトルの都合でまた次に回るんですが、やっと本題のゴムで吊るすタイプのマスダンパーの設置の問題についてです。