仮想通貨(現在は法的な正式名称は暗号資産)界に活気が戻ってきました。

訳もわからぬうちに2倍はもちろん何十倍〜180倍というトークンも登場するなど2017年を思わせる状態です。

 

その理由はDeFi (Decentralized Finance)

 

何のことやら分からない人がほとんどでしょうが、そもそも仮想通貨バブルの時も仮想通貨が何だか分かっていた人はほとんどいませんので、ちゃんと理解する必要も無いでしょう。前回2017年のバブル時は、とにかく値が上がる、株じゃ無いけど株みたいな、特別な取引所で取引できる、次々新しいものが登場するシロモノくらいの理解の人が99%だったと思います。

 

ビットコイン、イーサリウム、リップルなどメジャーなコインがあって、得体もしれない「草コイン」があって、トレードして楽しんでいた人たちのほとんどはブロックチェーンが何だかはどうでも良かったと思います。私はかなーり昔にこの技術の暗号化技術を仕事にした事があって、ビットコインの存在に気がつくのが早かった分恩恵も受けましたが。

 

さて、このDeFi、ストレートに訳すると非中央集権金融(メディアでは分散型金融と呼ばれていますが)。中央集権の金融というのは普通の金融ですね。銀行を信頼してお金を預けてますね。取引所を信頼して証券を預けて(実際にはカストディアンが保全しますが)トレードしますよね。で、そこが取引の元締めになり手数料を稼ぐとともに、当局の規制の対象にもなる訳です。

 

仮想通貨の法的位置付けが曖昧だったが故に世界中でやりたい放題で、仮想通貨取引所がGOXする(盗難被害などにあったりする、の意味。マウントゴックス事件に由来)する事もしょっちゅうでしたが、ここに証券取引所に準ずる規制が入ったまでが前回のバブルの結末でした。BitflyerやCoincheckが日本にある取引所、世界ではBinanceやCoinbase、これが仮想通貨界のCeFi(Centralized Finance)です。

 

ここからやっとDeFiですが、これをEtheriumが開発してきたスマートコントラクトで自動化して元締めを無くしてしまおう、という発想です。もちろん運営・開発する人は居るのですが、取引のルール、手数料などは全て誰でも見られます(コードが公開される)。様々なサービスの開発、公開によりトランザクションが爆増しているのが現在です。

 

ラトエバレンディングプラットフォーム(Compoundなど)、ステーブルコインの貸出プラットフォーム(Maker DAOなど)、オプション取引(Opynなど)、スワップ取引(Uniswapなど)、アグリゲーターサービス(Yearnなど)に各種流動性提供プラットフォームが加わり、ガバナンストークン祭りや流動性の奪い合い、ヴァンパイアアタックなどで日次で状況が変わっています。

 

なぜバブルが発生しているのかまでたどり着きませんでした。

 

つづく