580億円相当だというNEMの盗難に対してCoincheckの出してきた補償案には驚きました。

日本円で450億円相当を払い戻すというのです。

 

分厚いスプレッドで投資家のトレードから鞘を抜き、過去に仕入れた仮想通貨で売却益を上げる、

そのビジネスが儲かりに儲かっているとは聞いていましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。

 

確かにちょこっと遅れてきた投資家(投機家)が草コイン(注:オルトコインのこと)を買って、

運がいいと「億り人」なんて世界で胴元やっている取引所が数億や数十億の利益ではなく、

ポンと500億円現ナマで払えるくらい儲かっていたというのは、こうなってみて初めて認識しました。

 

日本でも危機感を強めた金融庁が規制を強めるようですが、個人情報保護の観点で規制を強める韓国、

キャピタルフライトを警戒してICOやマイニングを規制した中国と比較して、スイスやオーストラリアなどでは

比較的寛容な部分もあり、同じく寛容な日本も監督体制を作って行くのは悪いことではありません。

 

しかし、正にゴールドラッシュ。金鉱を掘り当てて「億り人」になる人が何人もいる一方で、そこへのレールを

引いている取引所は空前の利益。しかし桁が違いすぎる。

 

過去のGOXでは破たんしたがその後の値上がりで元を取れちゃったMt. GOX(まだ裁判中)、代替コインを

発行して、これまたその後の値上がりでGOX分を返済できたBitfinex、そして今回、過去に設けた利益で

Fiatでの払い戻しをするCoincheck。対応は様々ながら、値上がりで結果オーライですが今後はさて・・・。