先日の話題の続きですが、なぜシンガポールがここまで屋内を冷やすのか?については諸説あります。諸説別に分析してみましょう。

「誰得?」とそもそもシンガポーリアン意味不明!で終わらせるひとがほとんど。これらの方は好奇心がそれほど強く無いので、そこから先はありません。そこから絡んでも、そんな事考えても何も変わらなく無い?などと言ったりします。基本的に淡白で議論を好みません。

次にまことしやかに囁かれている感覚的な説を披露される方。その説とは、「こっちの人は冷やせる事が進んでると思ってるんだよ」というもの。クーラーの性能も先進国の印、という訳です。アジアにいくら住んでいても基本的にアジアの人を見下している人がこの説を好みます。不思議と英語力は高くありません。あまり現地の人とコミュニケーションしていないのでしょう。

少し考える人はビルの性能に目をつけたりします。こちらのビルの空調は日本の最近のビルの様に場所ごとに区分けして調節できないのですね。日本でも築25年位以上のオフィスビルはそういうものもあるのではないでしょうか。性能が悪いから暑いよりマシで思いっきり冷やしてるんだろね、という理屈。何事も理屈をつけたい人はここまで来るでしょう。

もう一歩進んで人の心理に踏み込む人もいます。上記ビルの性能で何故冷やすか?ショッピングモールであれば室内が暑いとちょい寄りが無いが冷やしておけば来るかもしれない、オフィスなら、外が暑いこの国では、暑いと文句を言う人の方が寒いと文句を言う人より多いだろう、何故なら外に行けばすぐに暖まれるから、などです。良く人を観察するタイプです。

私は先日、更にその先に到達する事ができたと思う瞬間がありました。あるショッピングモールに入った際に、すっと汗が引き快適、と感じたのです。これまではどちらかと言うと「相変わらずサムッ」と瞬間的に思っていたのですが「これだわ」と思ったのです。

確か私の記憶では、暑い夏に日本でデパートに入ってもしばらくは発汗が続き、徐々に快適になって行った気がします。こちらに体が対応したからか、モールに入った瞬間に汗がサッと引くのです。つまり、シンガポーリアンにとってはこれが快適なのではないか説。日本に帰ったらクーラーが物足りないかもしれません。

と思い、友人のシンガポーリアンに自説を披露してみた所・・・「そうかもしれないけど、とにかくオフィスは寒いよね」と言われて以上でした。興味が無いようです。