シンガポールへ来てみてアジア、それも東南アジアの見え方が変わりました。

シンガポールにいると国土が東京都くらいしかないので1時間圏内にマレーシア、インドネシア(の島)があり、2-3時間圏内だとタイ、ベトナム、ブルネイ、ラオス、ミャンマー、インド(の東側)などに到達できるため、国境を越えるのに「境」という感覚があまりありません。

一方で日中韓というのはやはり北東アジアという括りで一体の経済圏に見えます。日本というのは実は広い国土と発展した都市をたくさん持っているので、日本と外国、という見方をどうしてもしてしまいます。でも、ソウルや上海は2-3時間の近距離にあるのです。

日本とシンガポールは7時間。2-3時間の手軽さから比べると少し遠いです。東南アジアと北東アジアは別経済圏という感覚です。そして世界第2位、第3位の経済大国に韓国やモンゴルなど小国がくっついている形と、玉石混合でシンガポールが一歩抜け出している形もまた違います。ちなみにインドは近くて遠い感じで、バングラディシュ、スリランカ、パキスタンと「インド圏」なイメージ。

ちなみに東南アジアでのタイの存在感の意外な大きさも日本に居た時は感じなかった点です。ここ10年でのタイの発展振りは目覚ましく、製造業(それも車)を国に囲う事の安定度を認識できます。通貨が他国で使える訳ではありませんが「バーツ経済圏」という用語もあるようです。

そのバーツ経済圏の一角のミャンマーが市場開放と共に世界的に注目されているのはご存知だと思いますが、行ってみてそのポテンシャルを感じました。数字など根拠のある話ではありませんが、アジア各国を見てみて感じるのは、「仏教国」は清潔で人が良く感じられる気がします。具体的にはシンガポール、タイ、ミャンマー、スリランカが仏教国です。

ビジネスのし易さで見れば法制度の基礎がしっかりしている国。特に欧米人に分かり易く法案さえ出来れば外貨を呼び込み易いのは「旧イギリス植民地」です。シンガポール、マレーシア、ミャンマーなどなど。イギリスのかつての支配力も東南アジアで感じる事の一つです。

こんなアジアで投資するなら・・・を今度は考えてみたいと思います。