現在シンガポール(SGP)にいます。

新しい仕事は年明けからなのですが、年内に住民票を抜いて出国する事で来年の住民税課税を避けるためと、家探しを始めること、そして新しい会社の人と顔合わせをする事が目的です。

日本の住民税は1月1日時点の住所を基準に前年度の課税所得をベースにその年の6月から課税されます。例えば今回は2012年1-12月に稼いだお金をベースに計算した税額を、2013年1月1日に日本に住所がある人に、2013年6月-2014年5月の間徴収するということ。2013年6月からは日本におらずSGPに税金を納めているので2重課税になってしまうのを避けるためです。

港区役所の担当者は年内に届け出を出せばいいと言ってくれましたが、実際にSGPに出国した人は口を揃えて「しっかり出国実績を作っておいた方がいい」と言いますので、年末の高騰している渡航費15万円をかけてわざわざこちらに来た訳です。

税金と言えばシンガポールの税金は安いというイメージがあるでしょう。実際安いです。個人の税金で言えば日本で3-4割くらいさっ引かれていたのが1割くらいというイメージです。

ただし、落とし穴は日本の場合所得税・住民税も高いですが厚生年金も取られ、労働保険、健康保険と自動的にさっ引かれてこれですが、シンガポールの場合、永住権の無い人は日本の所得税・住民税に当たるものしかさっ引かれませんので表向きとても安くなるのです。

永住権を取ると月収の2割、最大月$5,000(約35万円)まで自動的にさっ引かれてCPFという政府の年金等システムに充当されます(これをGICなどが運用する)。401Kのようなシステムですので日本のように世代間の配分(若者→老人)はありません。運用は政府任せで4ー5%の利息が保証されます。

そう考えると、当初は無保険、無年金のため安いとも言えます。私は自分の世代は年金は基本もらえないという前提(もらうのは75歳からでその時は若い世代1.4人で一人の老人を支えなくてはならない。絶対持たないでしょう…)ですが、権利だけは確保するため国民年金は払っておく予定です。

このトピックだけでも他に、住民票をどうするか?世帯主がどうなる?届出タイミングは?子供の保険は、ワクチンは?シンガポールでの保険は?児童手当は?健康診断は?確定申告は?妻の失業保険は?生命保険は?旅行保険?など、とんでもない数の論点を会社のサポートが無しで全て自分で調べて考えるのは、それが本来好きな自分も少々気が滅入ります。

正直、日本での引越作業と土地勘の無いシンガポールでの家探し、インフラ整備が同時で年末に来て全く毎日に余裕がありません。常に次にやらなければいけないことが頭をグルグル回る感じです。それも執筆してるし。。。

せっかく短期間に詰め込みでやらざるを得ない事があるのだから学んでいるのだと、そう前向きに捉えて乗り越えたいと思います。