コンサルと営業は個人的に共通点が多いと思う

その反面業務を進める上で大きく異なる部分もある


簡単にまとめてみる。


・共通点

クライアントの立場に立ち、意思決定を進めるための情報材料を提供する。そのため、通しやすい情報加工が求められる。何をもってクライアント担当者の上司が意思決定できるのかを明確にし、所謂上申資料を作る。

そのためにクライアントの好き嫌いといった情緒的な情報も汲み取り提案もしくは成果物に反映できるものは反映する。


例: 

お客さんが旅行が好きなら旅行で印象に残った良い宿を紹介するなど人間構築をするのも一つの手段である。

上司に対してアピールして出世意欲が高い人に対しては、クライアント社内で評価されるための条件を満たせるように働きかける。


・相違点

営業はエンジニアと要件に満たすシステム要件を詰めさえすれば、ある程度自主的に活動することができる。お客様の条件を把握していれば、裏で話をつけて置いて、あとはストーリー通り進めるだけの作業になる。

コンサルは資料作りの前に方向性をチーム内で合意した上で作業設計し、それも合意した上で作業を開始する

その差が出る理由は明確で、コンサルの場合は作業自体がクライアントへのコストになっており、作業にどれだけかかったかに対する説明責任を負う。一方で営業は提案だけでは顧客はお金を支払わないため、コンサルは合意形成を緻密にした上で作業の手戻りを最小限にする意識を徹底しているのに対して営業はむしろいち早くお客へタイミング良く提案をぶつけることにフォーカスするのである。