故郷というか田舎の故郷を持たない松永・室田・古賀の三氏が、ユナイテッドカード・プレミアム倶楽部に依頼し、故郷を疑似体験するという物語。
疑似体験がだんだん疑似体験らしくなくなってくるというのがミソかな?
途中、重松清さんの『はるかブレーメン』を思い出し思わず重松作品かなと勘違いしたほどでした。
浅田さんにしても重松さんにしてもほぼ同年代の人はおんなじ事を考えるんだろうなと、思いながら読んだ。
いいお話には違いないけれどやっぱり寂しいお話です。
少し気分が滅入ってしまった。
次は少し未来に光がさすようなお話を読もうと思う。