小説家と出版編集者の悲喜こもごもとした駆け引きを描いた12編の連作短編集。
355ページで12編だから本当に小編ばかり。
けれど、どれもこれも面白い。
表紙も巻末の灸英社文庫の紹介も最後まで笑える。
熱海圭介、唐傘ザンゲ、大凡均一等の小説家、獅子取、小堺、神田、青山等の編集者、どのキャラクターもバッチリ決まっている。
『小説誌』に小説誌の存在価値が描かれているけれど、なんとなくうなずいてしまう自分が怖い。
『職業、小説家』に買わなくても図書館本で十分?という話が載っている。
これも耳が痛い。
途中再読本かな気がついた。