クリスマスといえば... というくらい有名なサンタクロース。
西洋文化にあまり馴染みのない日本でも、クリスマスイブの夜に、サンタのふりをしてこっそりとプレゼントを子供のために用意する親御さんもいます。
クリスマスはもともと、人類の救世主であるイエス・キリストの誕生を祝う日であり、イエス以外のもの、例えばサンタクロースなどが中心となっている近代の祝い方は、クリスチャンとしてはタブーです。
しかし実は、サンタクロースの誕生、そしてクリスマスプレゼントには、救世主イエス・キリストが大きく関連しているということをご存知でしょうか？
サンタクロースの由来は、270年に現トルコで生まれ、後に司教となった聖ニコラスだと言われています。
聖ニコラス(セント・ニコラス)のオランダ語である"Sinterklaas"がなまってサンタクロースとなり、サンタの赤い服は、司教として聖ニコラスが着ていた赤いローブからだそうです。
聖ニコラスは子供の頃に両親を亡くし、孤児となりました。両親は裕福でしたが、その富を貧しい人のために使っていました。
両親の財産を受け継いだ聖ニコラスもまた、その財産を使って貧しい人々を助け、その多くを匿名で行いました。
イエス・キリストも、
「あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。 施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。 あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。」(マタイによる福音書 6:2-4)
と、善行を見せびらかしてはいけないと忠告しています。
聖ニコラスが匿名で行った贈り物の中で一番有名なのは、3人の少女に対するものです。
この3人は、貧困ゆえに結婚に必要な資金がなく、父親から売春婦として売り飛ばされるところでしたが、これを知った聖ニコラスが3日間毎晩、お金をそっと彼らの家の窓に投げ入れたのです。(その一つが干してあった靴下の中にたまたま入ったことが、クリスマスデコレーションの靴下の由来だと言われています。)
一体誰がお金を投げ入れているのだろうと不思議に思った父親は、3日目の夜、眠らずに待っていたことでそれが聖ニコラスだと分かり、深く感謝しましたが、聖ニコラスは、このことは誰にも言わないように、と父親に伝えたそうです。
この他にも聖ニコラスは、賄賂を受け取った役人によって処刑されるところだった無実の男性3人を守るなど、時に堂々と正義を持って神の目に正しいことを行いました。
そんな聖ニコラスは、イエスを愛するクリスチャンとして、その信仰ゆえに迫害も受けました。
聖ニコラスが住んでいた現トルコは、当時ローマ帝国の支配下にあり、帝王ディオクレティアヌスによるクリスチャン迫害が盛んだったのです。
司教を務めていた聖ニコラスも迫害対象となり、約7年間投獄され、次期皇帝のコンスタンティヌスによって解放されるまで、拷問を受け続けたのです。
その生涯をイエス・キリストの愛と救いを人々へ示すことに費やし、信仰に強く立ち続けた聖ニコラス。
神にだけ栄光が行くようにと、その善行を公にすることを嫌がった彼は、現代のクリスマスがサンタクロース中心となってしまっていることを残念に思っているかもしれません。
クリスマスもサンタクロースも、そしてクリスマスツリーも、その全ての始まりは約2000年前に人類の罪を償うために人間となって地上に舞い降りた、イエス・キリストだけにあるのです。
永遠の命、そして全ての罪の贖いという、最高のクリスマスプレゼントは、すでに神からイエスを通して私たち全人類に差し出されています。
どうか、神からの贈り物を受け取ってください。
「罪が支払う報酬は死です。しかし、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命なのです。」(ローマの信徒への手紙 6:23)
アーメン✝️
聖書アプリ(無料)⬇︎