偶然は存在しない | 死ぬまでに必ず知っておくべきこと - JESUS

聖書にエステルという女性の話があります。

 

 

 

前妻が王の命令に従わず、追放されたことで次期王妃となったエステルは、とても美しく、王に大変気に入られていました。

 

 

 

 

エステルには、モルデカイという後見人がいました。モルデカイはエステルの従兄弟でしたが、両親を失ったエステルを娘のように育てました。

 

 

 

 

エステルは自分がユダヤ人であることは隠していました。

モルデカイがそうするように助言したからです。

 

 

 

 

そしてモルデカイは、王に対する暗殺計画を耳にしたとき迷わずエステルに知らせ、エステルが王に通告したことで王の命が救われるなど、いつも正しいことをする人でした。

 

 

 

しかしそんなモルデカイは、ある王の命令には頑なに従いませんでした。

 

 

 

それは、王の次に権力のあるハマンという首相に対し、ひざまずいて敬意を示すことでした。

神を愛するモルデカイは、人間を神のように崇めることはしたくない、と思ったのかもしれません。

 

 

 

しかしこの行動がハマンの怒りを買い、ハマンはモルデカイだけでなく、モルデカイの民族であるユダヤ人を抹殺することを企てます。

 

 

 

 

「ユダヤ人は全く王の命令に従わない」と王に嘘をつき、ハマンを信頼し切っていた王はハマンの好きなようにさせます。

 

 

 

そこでハマンは、王国に住む全てのユダヤ人を、老若男女問わず絶滅させること、そして所有物は全て没収することを告げる法令を発します。

実行日は法令発行から1年後です。

 

 

 

これを聞いたモルデカイは激しく悲しみ、王妃であるエステルなら何かできるのではないかと、エステルに助けを求めます。

 

 

 

 

しかしエステルは、

 

 

 

 

「この国ではだれでも、呼ばれてもないのに王宮の内庭に入ったりすれば、男でも女でも打ち首です。王がその者に金の笏を伸べてくださればいのちは助かるのですが。もう一か月も、陛下は私を召してくださっていないのです。」(‭‭エステル 記‬ ‭4:11‬‬)

 

 

 

 

と、自分は何もできないと断ります。

 

 

 

 

王の妻といえど、王国の掟を破れば例外ではありません。

 

 

 

 

しかしモルデカイはエステルにこう言います。

 

 

 

 

「ユダヤ人が全員殺されるというのに、王宮にいるからといって、おまえだけが助かるとでも思うのか。 もしも、この事態をおまえがそしらぬ顔で見ているなら、神様は別の人を用いてユダヤ人をお救いになるだろう。だが、おまえとおまえの一族は必ず滅びることになるのだ。神様がおまえを王妃となさったのは、もしかすると、この時のためかもしれない。」(エステル 記‬ ‭4:13-14)

 

 

 

 

これを聞いたエステルは、

 

 

 

「スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。私も女官たちと共に、同じように断食いたします。このようにしてから、定めに反することではありますが、私は王のもとに参ります。このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。」(‭‭エステル記‬ ‭4:16‬‬)

 

 

 

 

とモルデカイに返答し、王のところに行く決意をします。

 

 

 

 

 

死を覚悟して王を訪ねたエステルを、王は満面の悦で迎えます。

 

 

 

そして、

 

 

 

「王妃エステル、どうしたのか。願いとあれば国の半分なりとも与えよう。」(‭‭エステル記‬ ‭5:3‬‬)

 

 

 

と、望みは何でも叶えることを約束します。

 

 

 

 

その場で話すことを躊躇ったのか、エステルは酒宴の席を準備し、王にハマンを連れて参加するように頼みます。

 

 

 

 

快諾した王は、後日ハマンを連れてエステルを訪れます。

 

 

 

その酒宴の席でエステルは、自分がユダヤ人であること、そして目の前にいるハマンが王を騙して彼女の民族を抹殺しようとしていることを打ち明けます。

 

 

 

 

これを知った王は激怒し、ハマンは失脚し、そして処刑されます。

 

 

 

一度出された法令は、当時の決まりで覆すことはできませんでしたが、王はエステルとモルデカイに「あなたたちの民族を守るために、自由に法令を発しなさい。」と権力を与えました。

 

 

 

そこで2人は、

 

 

 

「どの町のユダヤ人にも自分たちの命を守るために集合し、自分たちを迫害する民族や州の軍隊を女や子供に至るまで一人残らず滅ぼし、殺し、絶滅させ、その持ち物を奪い取ることを許す。」(‭‭エステル記‬ ‭8:11‬‬)

 

 

 

という法令を発しました。

 

 

 

 

法令実行の日、ユダヤ人に立ち向かうものは1人もいませんでした。

皆ユダヤ人を恐れていたのです。

 

 

 

 

 

こうして、エステルとモルデカイは、ユダヤ民族を虐殺から救うことができました。

 

 

 

 

実はエステル主催の酒宴が行われる数日前、ハマンはモルデカイだけでも早く殺してしまいたい、と王のところに向かっていました。

 

 

 

 

その夜、寝つきの悪かった王は召使を呼び、自分の帝国の出来事が書かれた宮廷日誌を読ませていました。

 

 

 

その中で、モルデカイが自分を暗殺計画から救ったことを思い出し、召使にモルデカイはこのことに関し何か報酬を受け取ったのかを尋ねます。

 

 

 

 

モルデカイに対して何もなされなかったことを知った王は、丁度訪ねてきたハマンにこう聞きます。

 

 

 

 

「王が栄誉を与えることを望む者には、何をすればよいのだろうか」(エステル記‬ ‭6:6‬‬)

 

 

 

 

てっきり自分が栄誉を受け取ると勘違いしたハマンは、

 

 

 

 

「王のお召しになる服を持って来させ、お乗りになる馬、頭に王冠を着けた馬を引いて来させるとよいでしょう。 それを貴族で、王の高官である者にゆだね、栄誉を与えることをお望みになる人にその服を着けさせ、都の広場でその人を馬に乗せ、その前で、『王が栄誉を与えることを望む者には、このようなことがなされる』と、触れさせられてはいかがでしょうか。」」(‭‭エステル記‬ ‭6:8-9‬‬)

 

 

 

 

と、ありったけの褒美を与えるべきだと提案します。

 

 

 

 

この案を気に入った王は、今言ったこと全てをモルデカイに対して行うようにハマンに命じます。

 

 

 

 

自分が受けると思っていた栄誉を、殺そうと思っていた相手に対して皮肉にも自分から授けることになってしまったのです。

 

 

 

 

 

エステル記は、聖書の中では比較的短いお話ですが、この中には大切なメッセージがあります。

 

 

 

 

それは、

 

 

 

 

神において偶然なことなど何一つない

 

 

 

 

ということです。

 

 

 

 

前妻の追放も、数ある女性の中からエステルが王に見染められたのも、王が眠れない夜に宮廷日誌を読んだのも、ただの偶然などではなく、全て神が計画したものです。

 

 

 

 

 

神は、モルデカイの命、そして自分の民族であるユダヤ人を救うために、全ての出来事を起こし、置くべき場所に置くべき人を置きました。

 

 

 

 

 

ほんの些細なことも、後から振り返ってみれば、全ての点が一本の線のように繋がっていることがわかるのです。

 

 

 

 

 

 

「主はすべてのものを目的をもって造りました。 」(‭‭箴言 知恵の泉‬ ‭16:4‬‬)

 

 

 

 

 

とあるように、この世に起こる全てのこと、この世に存在する全てのものには、神の計画に基いた目的や意味があるのです。

 

 

 

 

 

全てが爆発から始ったとするビッグバンセオリーによると、人類を含め全てのものが「偶然の産物」とされますが、そんなことは決してありません。

 

 

 

 

私たちが存在するのは、それが神の計画だからです。

 

 

 

 

私たちの日常でも、偶然と思える出来事が沢山あります。

 

 

 

 

私と主人の出会いも、以前の私からすると偶然に偶然が重なった、ありえないことでした。

 

 

 

でも今は、全てが神の計画だったと分かります。

 

 

 

この出会いによって、私は神を知ることになったからです。

 

 

 

 

どんなに些細なことでも、偶然なことは何一つありません。

 

 

 

 

全ては私たちを命と真実へ導くための神の計画です。

 

 

 

 

今までただの偶然で片付けていたことに、目を向けてみませんか?

 

 

 

 

 

どんな時でも神がそばにいてくれていることに気づくはずです。

 

 

 

 

 

アーメン✝️

 

 

 

 

 

 

 

心の底から祈りましょう⬇︎

 

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https://www.bible.com/ja/bible/83/EST.1.JCB

 

 

 

 

 

Father in heaven, thank you for the story of Esther. Help me be brave and courageous as Esther and Mordecai. Help me do what's right even when it's scary and uncomfortable. May You open the eyes of people so they can see Your work everywhere in their lives.. In Jesus name.. AMEN.