「大空の弟」を歌うまで☆
え、今…12月ですか
そんな気持ちになるような気候
どうも、ゆうきです😸
今日はちょっと長文
書きたいことが沢山あるけど…
書き出したらえらいことになるので(笑)
放送された《大空の弟》を
歌唱するまでのちょっとしたお話を。
昨日の朝ドラ『ブギウギ』は
スズ子の《大空の弟》という
音源も映像も残っていない
楽譜だけが2019年に見つかるという
幻の曲の歌唱シーンが放送されました
ご存知ない方のために…
ワタクシ、『ブギウギ』の歌唱指導を
趣里ちゃんがオーディションに受かった
直後からずっとやっておりまして
で、この《大空の弟》という曲。
戦地に行った弟からの手紙を題材に
歌詞が書かれていると聞いていて
いざ服部隆之先生から楽譜とデモ音源が
送られてきて確認すると…
もう、イントロの時点で胸がグッとなり
歌詞を確認するも、私の脳裏にはなぜか
戦闘機が空を埋め尽くす光景や
祖母から聞いた戦時中の話が過ぎり
なんともやり切れない気持ちに
なったのを覚えています
歌唱指導をするにあたって
この曲の【仮歌】というものを
私が録音するんですが
メロディーがまた…結構特殊で
使う音域もかなり広いんです
1オクターブ半強くらいあるかな。
私自身は仮歌に感情を乗せすぎず
正確な音とちょっとした歌い回しや雰囲気を
入れるだけにしました
言葉の昂りとメロディーの昂りが
一致しているというのもあって
歌うと自然に感情が昂ってくるのですが
歌いながらそれを感じるのは
趣里ちゃん自身なので、あえてそこは
仮歌を渡してから2〜3日後くらいに
歌レッスンの日を迎えまして
「軽く歌ってみる」と
ピアノオケを鳴らして前奏が始まり…
なんと趣里ちゃんは歌詞だけを見て
全部歌えるようになっていたんです
他にやることも沢山あった上でですよ
私、思わず言ってしまいました。。
「天才かっ」
いや、ホンマに。
もう、感謝と尊敬しかありません
そこから数回のレッスンで細かい修正と
こういう風にしてみようかと話し合って
声の出し方や繋がりを確認しただけで
実は"特別な指導"みたいなのは
必要ありませんでした
もう十分に歌も、歌の表現としても
素晴らしかったですから
12月8日に放送された《大空の弟》は
趣里ちゃんは生で歌唱しています
あの時、あの場でしか出せない
感情、表情、歌声…全てが詰まっています
だからこそ伝わるものがあって
放送を見ている多くの方々の
心、細胞、魂、あらゆるところに
響いたのだとも思います
趣里ちゃんは今、【福来スズ子】です
立派な一人の歌手として立っています
これからまだまだ苦境を乗り越えながら
歌に救われ 励まされ 背中を押され
立ち向かっていく福来スズ子の歌唱を
楽しんでいただけると嬉しいです
皆でバドジズ、心ズキズキワクワク
していきましょう〜