2010年のアメリカズカップで勝利した BOR90(USA17)というヨットがあります。
このヨットは風速の3倍もの高効率な速力を獲得し、
その圧倒的なスピードで勝利をもぎ取りました。
BOR90

このBOR90こそが私のラジコンヨット人生の
はじまりであり、アメリカズカップ艇のみに
こだわらず現代の世界一周レースやふるくから
親しまれている長齢艇にも興味をもったきっかけに
なりました。


BOR90は吃水線長が90フィート(27m)の
トリマラン(三胴船)として誕生しました。
吃水線は船が浮かんでいる時に
「水面と船体が接している線」なので
実際の艇の長さは113フィート(34m)。
船首はウェービーピアシングをいう技術?によって
良く見る船の形が逆さまになっています。

特徴的なのは船体だけではなく、帆にも。
ヨットといえば帆布ですが、この艇は
ウィングセイルと呼ばれる樹脂でできた硬いセイルを
メインセイルにつけています。写真の「ORACLE」のとろですね。


BOR90がアメリカズカップで戦ったのがアリンギ5という
タカマラン(双胴船)との一騎打ち!このアリンギ5も90フィートの艇です。

レースはバレンシアの洋上。
40マイル(約65km)のコースを風に合わせて右に左に・・・

片方を空にあげて豪快にターンしていくサマはやっぱりかっこいい!