ドラッカー自身が、自分の「強み」と「価値観」の相違に
悩んだ末、価値観を優先したエピソード。
悩んだ末、価値観を優先したエピソード。
私自身も若い頃、成功していたことと、自らの価値観の違いに
悩んだことがある。
1930年代の半ば、ロンドンの投資銀行で働き、順風満帆だった。
強みを存分に発揮していた。
しかし、資産管理では世の中に貢献しているという実感がなかった。
私にとって価値あるものは、金ではなく人だった。
金持ちになることに価値を見出せなかった。
大恐慌のさなかにあって、とくに金があるわけでも、
他に職があるわけでも、見通しがたっていたわけでもなかった。
だが私は辞めた。
正しい行動だった。
つまるところ、優先すべきは価値観のほうである。