
「まったく、遅いな」
菫「あら、そんなに遅れたかしら」
「時間としては一分もない。が、今は時間が無いんでね」
菫「そうだったわね。それで?何の用なのかしら」
「いやね、その体の確認だよ」
菫「私は随分前からこれを使ってるし問題はないわよ」
「そうか。こっちはまだ本調子じゃなくてね。それにしても…警戒が足りないんじゃないか?」
菫「と言いますと?」
「彼女らに接触するのは速すぎるだろう。下手したら取り返しのつかないことになる」
菫「……。確かに、今私の上司となるのは貴方。でも私はアイツ以外の下につく気はない。いくらアンタがアイツの知人だとしてもそこは変わらないわ」
「正確には違うな。彼の知人じゃない。彼がこの世界に来るためにすべてを貸し与えた、もっと言うと彼が彼であるための要因を与えた者の知人とされる者だ」
菫「あっそ。まぁ私は好きにやらせて貰うわ。精々アンタはアレの御機嫌とりでもしてなさい。それじゃ」
「……。御機嫌とりはもういらんよ。まぁ良いか。こちらもこちらで協力者は得た。暫くは好きにできるな」
霊夢「皆、無事かしら…」
魔理沙「馬鹿野郎!アイツらが負けるわけないだろ」
アリス「そうよ。少なくとも雑魚相手には………多分」
魔理沙「自信無さげだな。そんな苦戦したのか?」
アリス「全然。でも、少なくとも量産されて良いレベルじゃない。量産兵にしては強すぎるわ」
霊夢「そんなに?少し過剰評価じゃない?」
アリス「確かに手持ちのデッキはもしかしたら私達を下回るかもしれない」
霊夢「じゃあなんで」
アリス「あれ、本体となったカードはアルティメット。実際、デッキ相性によっては負けるわよ」
霊夢「ふぅん。それで?今どこに向かわされてるの?」
アリス「決まってないわ。さっきみたいなのを見付けて片っ端から潰す」
魔理沙「野蛮だなおい」
アリス「まぁ今一斉に現状を報告できる人は限られるしそれを待つついでに異変解決に貢献しましょう」
「本当にそれで解決するとでも?」
霊夢「誰よアンタ」
「名乗る必要もないだろう」
魔理沙「少なくとも急に現れた奴に名前を聞くのは自然な流れだと思うぜ?」
「なに、簡単だ。ここにはいないと嘘をついてたまでのことだよ」
アリス「二人とも下がってっ。口でどうにかなる相手じゃない!」
「そんなに慌てなくても良いだろうまったく」
アリス「うるさい!悪いけど実力行使させて貰うわよっ上海!」
「……。はぁまったく。ダウト」
男へ向けられた人形の敵意は彼の一言で消え去った。正確には消し去られた。
アリス「な……」
霊夢「どうなってるのよこれ」
「別に?その人形の敵意を疑っただけだ」
魔理沙「あぁ、そうかい。これならかわせるか!?」
「…。バトスピで来ると思ったんだがな?ダウトだ」
今度は弾幕を大量に撃ち込むが今度はそれの動きを止めて見せた。
「ほう、これは進行方向を失うか」
霊夢「らちが明かない。ターゲット!」
「やっとか。あぁ、良いだろう受けてたとうか」
「先攻、後攻好きに選んでくれ」
霊夢「先攻貰うわ」
「ほう」
霊夢「…っ。まずはドラマル召喚。南蛮武者ハクライをLv2で召喚。ターンエンドよ」
「なるほど。そういうデッキか。では陰陽童を召喚、旅団の摩天楼配置してターンエンドだ」
霊夢「………。ドラマルのLvを2に上げてターンエンド」
「ふむ、なるほどね?それなら獄風の探索者カゲロウシーカーを召喚。ソウルコアを使ったので3枚オープン」
カゲロウシーカー、デットエンドフィールド、獄炎伯爵メタリフェル
「メタリフェルを手札に加える。そして、バーストをセットしてターンエンドだ」
霊夢「うーん…どうしようかな」
「ほぅ、そんなに手札が悪いのか」
霊夢「悪くはないわよ。ガーネットドラゴンをLv2で召喚。バーストセット、ターンエンド」
「動かなくて良いのか?」
霊夢「カゲロウシーカーに打ち負ける未来しかないから突っ込むに突っ込めないのよ!」
「……。甘いな。実に甘い。旅団の摩天楼配置、バーゴイル召喚、召喚時効果で1コア貰う。
ソウルコアを陰陽童に戻してカゲロウシーカーでアタックだ」
霊夢「ライフで受ける。バースト発動よ!剣皇武龍ゼットウ・ドラゴン!BP15000以下のスピリットを破壊するわ」
「陰陽童はソウルコアを乗せているため無効とする」
霊夢「構わないわよ。この効果でスピリットを破壊できなかった時、相手のライフのコアをリザーブへ置くわ」
「はぁ、下らん茶番だな」
霊夢「は?」
「まぁ良い。ターンエンドだ」
霊夢「バーストセット。そしてッ!
進め、燃え盛る妖刀ッ!喝采しなさい、戦場はここにありッアルティメット・ムラマサ・ドラゴン 出陣」
「それがキーカードか……ふむ。少し予定と違うな」
霊夢「不足コストはドラマルとハクライから貰うわ。ムラマサ、アタックよ!そのまま起導発動No.5 オータムライスフィールドよ!旅団の摩天楼を破壊して1枚ドロー」
「ライフだ」
霊夢「よしっ、更に!」
「まぁ、待て。バーストを忘れてないか?」
霊夢「しまっ…」
「まぁ、予想のつく奴はつくベタな展開だがな。
このくだらない戦を一刻も速く終わらせろ。その牙で、その爪で、精々俺を楽しませてくれよ?来い、次代機獣ブリザ・ライガ。Lv5で召喚する。そのためバーゴイルのコアを使う」
霊夢(出たかブリザ・ライガ…。でも、チルノとの戦いで慣れたしアイツの連続バーストに比べたら…)
「こいつの効果でゼットウ・ドラゴンをデッキに帰す。そしておまけにこれもくれてやる。
大地を突き刺せ、汝こそが大地である。ガイアノホコ召喚。ブリザ・ライガに直接合体」
霊夢「ターンエンド…」
「さて、そろそろ時間の問題か。旅団の摩天楼、アイランドロールトを配置。いけ、ブリザ・ライガ。アルティメットトリガーのチェックを」
霊夢「ドラマル、ヒットよ」
「カウンターは?」
「無いけどフラッシュタイミング!白晶防壁を使うわ。これでライフは1しか減らない。らいで受ける」
「……。まぁ良いターンエンドだ。足掻け足掻け」
霊夢「そうね。これで最後ね」
「よくわかってるな。ターンを終えるか?」
霊夢「はぁ?何言ってるのよ。諦めないっての。ドラマル、ハガネヴルム、ハクライ召喚。バーストセットして、いけ、ムラマサッ!そのまま起導発揮!」
「数で押しに来たか…」
霊夢「ゼットウ・ドラゴン召喚。破壊の対象がいないからライフをリザーブへ」
「フフ、アッハッハッ!素晴らしい!どん底に叩きつけられた後の逆転劇!歓声が無いのが惜しい位には素晴らしい!」
霊夢「……っ!届け!」
「観客がいないのが惜しい位に素晴らしい。あぁ、だからこそ、打ち砕くのが悲しいよ。フラッシュタイミング、マジック マインドコントロールを使う」
霊夢「なっ……」
「お互いは、それぞれ自分のスピリット上に置いてあるコア4個を、持ち主のトラッシュに置く。これの意味がわかるか?」
霊夢「そんな………うそ」
「こちらは陰陽童のソウルコアをトラッシュへ置こう。そちらは?」
霊夢「ド、ドラマル、ハクライ、ハガネヴルム、ゼットウ・ドラゴンのコアをトラッシュに」
「そのアタックはブリザ・ライガで防ごうか」
霊夢「ターン……エンド…」
「ククク、ハハハハッ!必死に足掻く姿は最高だったよ!あぁ!今どんな気持ちでここに立っているる?あぁ!?勝てると思ったか?倒せると確信したか?残念だったな、雑魚が」
霊夢「うぅ………ああ……」
「今にも泣きそうだな。あぁ、言い忘れていたが今、バトルに負けると体への負荷が酷いことになるようになっている」
霊夢「な!?」
「お前たちが倒してきた奴等、全員倒れ混んでいただろう?そういう事だ。そもそも体への負荷が掛かる方法でここに立っているんだ。負けたらそのくらいはなぁ?」
霊夢「そんな……」
「暫くは動けないだろうし意識も戻らないかもしれないなぁ?悔しいか?悲しいか?そんな事も忘れらる程の痛みと苦しみを与えてやるから安心しろ。眠れ、全てが終わるまで、永遠にな」
霊夢「やめ…」
「ブリザ・ライガでアタック」
霊夢「いや、嫌だ!やめて!」
「ふむ、サムライドラゴン・天か。ヒットだな」
霊夢「私は、私は異変を解決しないといけないの!やめてよ!こんなところで止まれない!」
「こんな所で止まれない?ハッ!雑魚の分際で何を言う?悔しかったら強くなれ一生そこで足踏みしてろ。もう一度アタックだ」
霊夢「いや、いやっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ブゲイシャー・ドラゴンか。相棒は駆けつけてはくれなかったみたいだな」
霊夢「うぐ…あぁ、い…」
────────────────────
アリス「おわっ……れ、霊夢!?」
魔理沙「野郎……何しやがった!」
「正式にバトルして、正式に勝ったまでだ。君たちも負ければそうなる事を忘れるな」
アリス「酷い傷…手当てをしないと手遅れになるわ。ここは撤退するわよ」
魔理沙「……くっ。わかった」
「……。行ったか。あぁそうだ。逃げろ。弱者は弱者らしく逃げ惑え。その先に道が開けるはずだ。それにしても…今回はマインドコントロールを呼び込めなければ負けていた可能性もあったな。デッキを変えるか…」
燃え盛る憤怒の炎は大地を焦がし空を焼く。それは全てを弾き飛ばし全てを蹂躙する。焦るな。しかし急げ。君達は何を望む?
[怒り狂う最初の炎 消えない焦り]
