機材の進化

これを見てくれてるみんなは、今から話す事は殆ど何の事かわからないと思うけど、まあ『レコーディングって大変なんだな』と思いながら読んで下さい。

自分がHIPHOPのプロデューサーとして仕事を初めた80年代後半から、現在にいたるまで
いろいろな機材やレコーディングの方法論が出てきては消えてきました。
80年代後半はアナログレコーディングという、言わば巨大なカセットテープ(普通のカセットテープは片面2チャンネル)に24チャンネル分レコーディングしていく
原始的な方法でレコーディングしていました。


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一回一回巻き戻さねばならず、今の様にテンポ良くレコーディングできない訳です。
回せば回す程音質は劣化するし、24トラックしか録れないという物理的制限もありました。



90年代に入るとデジタルのテープが登場しますが、これもまた見た目は巨大なカセットテープでした。DSの初期の作品、『THE BEST OF JAPANESE HIP HOP』はこのやり方でレコーディングされています。
デジタルなので、テープを切り貼りする事なくコピー&ペースト出来ますが、数値で合わせるというより、耳で合わせていくといった時間の掛かる作業でした。





90年代中期以降にVHSテープをマスターテープに使用した画期的なデジタルレコーダー、
adatというものが登場し、高額だったアナログレコーディングは急激に衰退しました。


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OZROSAURUSの『AREA AREA』はこのやり方でレコーディングされています。


90年代後半、adatが普及したのも束の間、PCベースのレコーダー、プロツールスの登場です。


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基本的にPCの中だけで完結できるレコーディング方法で、
場所を指定して一瞬でコピー&ペースト、VOCALのタイミングの補正、ピッチ修正なんでもござれなレコーダー。登場当時、賛否両論ありましたが、現在のレコーディングの主流となっています。



で、何が言いたいのか...。



当時、沢山の機材がないと出来なかった事が、20年後の今やこの中に収まってしまったんですよ。



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数年前までは、自宅の機材部屋を占領していた、シンセサイザー、キーボード、ミキサー、エフェクター等
がPCソフトになって全てこの中に。


って事は...。



『自宅やスタジオで曲作んなくてもいいじゃん。』という事で、一人作曲の旅へ。





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『いい時代になったなぁ~』と思いつつ、これから機材はどういう進化をしていくのか...?。

頭の中で考えたフレーズがそのまま曲になるのかな?。





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仕事中のオレ (左端)& 浮かれたONE-G (笑)。







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いい曲できてるから期待しててね!。







次は、誤解してる人もいると思うけど、
DJと作曲の違いを書こうと思います。