~お灸の話~その②「灸法の種類」をご紹介 | だいき鍼灸治療院

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だいき鍼灸治療院、白石です。
 
 
今回はお灸の話その②、
 
「灸法の種類」についてです。
 

「灸法の種類」

お灸のやり方は大きく分けて、
 
有痕灸と無痕灸の2種類あります。
 
・有痕灸
→皮膚に直接すえて焼き切り灸痕を残す。
 
・無痕灸
→皮膚に直接すえても燃えきる前に消すか、直接すえず灸痕を残さない。
 
 
◇有痕灸
 
・透熱灸(とうねつきゅう)
本来のお灸はこの透熱灸のことを指し、皮膚の上に艾を捻ったもの(艾炷:がいしゅ)を立てて、線香で点火して焼き切ります。
艾炷の大きさは、灸法にもよりますが、米粒大か半米粒大が基本です。
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※写真のように円錐状に艾を捻ります。
 
艾を硬く捻ると熱いお灸になるので、示指と親指で軽く力を入れずに捻ります。
後は指で熱を緩和させながら調整します。
 
 
・焦灼灸(しょうしゃくきゅう)
魚の目(ウオノメ)や胼胝(タコ)などの角質化した部位にすえます。
硬く捻った艾炷によって、角質化した部位を焼き落とします。
 
・打膿灸(だのうきゅう)
大豆大から指頭大の艾をのせて焼き切り、そこに膏薬を塗って故意に化膿させてます。
化膿させることで、白血球を増加させ、免疫を高める灸法と言われています。
弘法大師が持ち帰ったお灸(弘法の灸)はこの灸法です。
今ではほとんどみられない灸法ですが、年配の方で打膿灸を経験された方は、背中に大きな灸痕が残っていますね。(熱さを我慢するのは相当なものだったと思います。)
 
 
◇無痕灸
 
・知熱灸(ちねつきゅう)
 
米粒大や半米粒大または小指頭大に捻った艾を8分くらい燃えて、熱さを感じたら取ります。
(当院で主に行っている灸法になります。)
当院ではツボに灸点紙(シールの紙)の上から行います。
ツボによっては、直接すえる透熱灸を用います。
 
写真は肘の外側にある曲池というツボに灸点紙を貼り、半米粒大の艾炷を立てた状態です。
 
他にも小指頭大の円錐の艾炷を用います。
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大きめの艾炷の施術では、気の巡りを良くするために背中の経絡に行ったり、ねん挫など関節の炎症がある場合に患部の表面の熱を取る時に用います。
お灸は温めるだけのものと思われがちですが、知熱灸は熱を加えて発汗(汗を出させる)ことで、表面の熱を取ることができます。
 
暑くて喉の渇きがある時に冷たい飲み物を取るより、温かい飲み物を取るとで一時的に発汗しますが、身体の熱を逃がすことができるのと少し似ていますね。
 
 
・隔物灸(かくぶつきゅう)
 
艾の下に物を置いて熱伝導を伝えます。
下に置くものは、生姜やニンニク、ビワの葉、塩、味噌などがあり、温熱刺激とともに薬効成分を吸収させる目的があります。
 
生姜灸
塩灸
※こちらの画像はネットよりお借りしました。
 
塩灸はお腹が冷えて、消化器症状のある方にはお勧めです。
神闕(お臍中央にあるツボ)を温めることで、内臓をダイレクトに温めることができます。
 
以前のブログで作り方をご紹介した枡灸も心地よい温熱でじんわりと温めることができます。
 
・台座灸(だいざきゅう)
 
既成の台座や筒状の空間を作り、間接的に温熱刺激を与えます。
家庭で行えるせんねん灸や長生灸やつぼ灸として、ドラッグストアなどで市販されているものです。
隔物灸の一種ですが、円筒灸や温筒灸とも言われます。
最近は煙の出にくいタイプのものやアロマの香りがするものなど、様々な台座灸がありますよ。
お灸が初めての方は、安全かつ簡単に行える台座灸から始めるのが良いですね。
 
 
・棒灸(ぼうきゅう)
 
棒状に紙で包まれたお灸を体表に近づけて輻射熱を与え温めます。
中国では主流のやり方のようです。
棒灸は粗い艾で作られているので、燃焼温度が高く、燃焼時間も長いので、間接的に温めるのには良いのですが、粗い艾なので、煙がすごいのと臭いがきついため、当院ではあまり用いていません。
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・灸頭鍼(きゅうとうしん)
 
鍼の上に艾をのせて、鍼の刺激とお灸の輻射熱を同時に与えます。
 
当院では艾が落ちないように安全面を考慮し、上の写真の網状の器具と炭でできたお灸を用いて灸頭鍼を行います。
 
 
今回ご紹介した灸法は一部になりますが、少しでもお灸をイメージしていただけたなら幸いです。
 
 
それでは今回はここまでになります。
 
 
最後までお付き合いいただき、
 
本当にありがとうございます。
 
 
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