お店のブログに記載するのもなんか違う気がしたのでDJ-Kとしてつぶやいてみることにしました。
先日、あるワンちゃんの飼い主様がお店に菓子折りをもってご挨拶に来てくれました。
若い時から定期的にトリミングで通ってくれていたワンちゃんが亡くなったというご挨拶でした。
そのワンちゃんは毎月通ってくれていて、いつもとても元気で元気すぎて大変(笑)という感じのコでしたが、今年に入ってからその元気がなくなったような感じと、何よりも明らかにやせ細ってきていて、お返しの度に飼い主様にその旨を伝えるようにしていました。
ある時、明らかに痩せすぎで、元気もないので病院に行って欲しいとまで伝えました。
さすがに何度も言われてということもあり、重い腰をあげて病院に行ってもらえましたが、大した異常はないと診断されました。
次に来た時には背骨が浮き出て、お腹が張っている様子だったので、もうこれはただ事じゃないと思って、もう一度病院に行って欲しいと伝えましたが、体重も増えたし、病院で大丈夫と一度言われたからと、危機感を伝えるには至りませんでした。
結局、その時の来店を最後に僕らがそのワンちゃんを見ることはありませんでした。
亡くなった原因を飼い主様に聞くと癌だったそうです。
飼い主さんは、トリミングの時にアドバイスしてもらっていたことをもっと真剣に受け止めればよかったと後悔して涙ぐんでいました。
何が言いたいわけではありません。
ただ、どうすればよかったのか?
伝える力が弱かったのか?
説得できる知識がなかったのか?
僕らは獣医ではないので診断はできません。
もちろん治療もできません。
しかし、もっとうまく獣医さんと連携を取ることはできたのではないだろうか?
その方法はなかったのだろうか?
そう考えてしまいます。
ワンちゃんは亡くなると虹の橋をわたると言われています。
そこには生前の苦しみはなく、元気だった姿で走り回っていて、とても楽しそうにしていると言います。
だから、飼い主様を恨むことなんか絶対になくて、逆においてきてしまって心配しているくらいだから、どうか悲しみにくれないようにと願ってまた会える時を待っているそうです。
どんななくし方をしてもきっと後悔をします。
自分を責めてしまいます。
でもそうならないように、少しでも軽減できるように僕は飼い主様のアドバイザーであれるように、伝え方、知識の上で精進したいと思いました。
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ワンちゃんのご冥福をお祈りいたします。