藤村の愛した薬酒~湖北の桑酒
臣さんです。毎年恒例の今年の漢字が発表されましたね。
今年は「北」・・・そういえば今年は北朝鮮問題に
北九州、北海道の台風にキタサンブラックと
北絡みの出来事が多かったですね。(´-`)
最近は弾道ミサイルよりも私掠船による海賊行為の
ニュースが多いけれど、(ほぼ私掠船だと思ふ)
日本海の冬をナメたらアカンよー。(´O`;)
今日は前号で思い出した文豪の愛したお酒、
以前お話ししました忍冬酒に近い浸漬酒を紹介いたします。
こちらも歴史の古い薬酒ですよ。ヾ(´∇`)ノ
滋賀県長浜市木ノ本町 山路酒造の桑酒
もち米と米麹、お蚕様のエサにもなるあの桑の葉を
焼酎に漬け込んだもので昔ながらのみりん(本直し)と
ほぼ同じ製法で生産される甘口の薬酒です。
琵琶湖の北端に近い木ノ本町は
北陸から京都へ向かう“北国街道”の宿場町で、
山路酒造は1532年より約480年余もの間
旅人の疲れを癒すお酒を生産し続けてきました。
お得意様にはあのロマン主義・自然主義作家の
島崎藤村も居り、酒蔵には当時の直筆注文書が
残されているそうです。
島崎藤村(1872-1943) Wikipedia
木曾の旧家出身ながら幼少期より家庭環境を中心に
かなりクラッシュした人生で姪を孕ませた挙句
フランスへ逃げたこともあったけれど、
ロマンチックな詩とプライベートを始め差別問題など
人間社会の真実を自然に捉えた小説作品を残した
ヤンデレ作家。_(_△_)ノ彡☆ばんばん!
ストレス強そうな人生だったのに長生きしたのは
お気に入りの桑酒のお陰だったのかも知れないね。(´ー`)
桑の葉。お茶や生薬としても使われています。
葉の効能は主に血流改善(高血圧、貧血、糖尿病予防)、
利尿作用、疲労回復、不眠症改善、健胃作用など。
実もマルベリーという名で果実酒やジャムが作られていますよね。
あちらは抗酸化作用、眼精疲労回復に効くそうです。
桑酒の飲み方は甘口が得意な方はロックでもOKですが
あっさりと飲みたい方にはミントとソーダを使った
モヒートもおすすめなのだそうですよ。
今の時期ならグロッグや柳蔭(みりん+焼酎水割り)の
アレンジも合いそうですね。(*´・ω)(ω・`*)ネー♪
図らずもお酒もまた「北」絡みの銘柄を選んでしまいました。
皆さんも寒さ厳しくご多忙な折心身にお気をつけて、
滋養に良いメニューで体調を整えてくださいね。
アタシの過去ログより
天下人の薬酒~忍冬酒
https://ameblo.jp/dryvermouth-bx/entry-12210077291.html
こちらも冬向けの薬酒です。
山路酒造公式web 藤村の注文書を公開しています。
http://www.hokkokukaidou.com/main2.php
近江北国街道道中絵巻
https://www.biwako-arts.or.jp/rd/rekisikairou/Bukaijigyou/hokokukaido/index.html
きたぐにかいどうではなく「ほっこくかいどう」です。
近江は様々な街道が交わるのですよね。
問題。共通の文字を使ってそれぞれ熟語にしてね。
私、効、含、様、万。