剣岳 点の記 | エンブリーとユーバート

エンブリーとユーバート

こんにちは。テレビっ子です。

テレビで、撮影の過酷さや、キャスト・監督の苦労話、熱意を

散々見たり聞かされたり。

こりゃ観に行かなきゃバチがあたるな・・・と思わせる程の話し振りでしたが、


はい、観に行かなきゃバチが当たります(笑


トンデモない映画です。すごかった。

正直、”映画”を観ている感覚ではなかったかもしれません。


ほぼ垂直の岩を登る姿や、絶壁の際の際を淡々と歩く姿には、

ホラー映画以上の恐怖を覚えました。だって一歩踏み外せば・・・

”命懸け”という言葉は大げさでもなんでもなく、事実。

皆さんよくぞ無事に戻ってこられた(涙


特に山案内人の香川照之さんは、

ほんとに山を知り尽くしたスペシャリストに見えました。

裸足で岩場をスイスイ登っていったり。すごかったなぁ。


っていうかいったいどこからどうやって撮影したんだろう!?

山に登る姿を撮影するには当然撮影隊も山に登らなきゃいけないし、

それにはあのもの凄く重そうなカメラ等の機材も運ばなきゃいけないし、

だいたい監督70歳ですよ今。なんなんだいったい・・・

これはメイキング映像なんかも是非観てみたいです。


そしてやっぱり特筆すべきは山や空の美しさ!涙が出ます。

これがノーCG!すごい。。

インタビューで浅野さんが、「龍や天狗が出てくるんじゃないかと思った」

と言っていたけど、ほんとにそんな感じ。

壮大すぎます。”壮大”という言葉さえもちっぽけ。

ちょっともう・・・すべてがどうでもよくなるほどの映像でした。


映画の内容の方は、ただただ地味。

山を登っては測量、登っては測量の繰り返し。

山岳部とどっちが先に登れるか、っていう争いはあるものの、やっぱり地味。

こんなにも過酷な目にあってまで、何故測量という仕事が必要なのか、

と、モデルとなった実際の測量隊の皆さんもきっと考えたんだろうなぁ。


全体的に、なんだか昭和映画のリバイバル上映でも見ているかのような、

昔ながらのザ・日本映画の雰囲気でした。音楽も含めて。


まあ昭和、というのはあまりいい意味じゃなくて、

音楽とか演出がけっこう大げさだなーというか。(特にあのクラシック音楽・・・)

で、そんな中に居る今っぽい浅野忠信や松田龍平、

可愛すぎる宮崎あおいがちょっと浮いちゃってる感じもあったりで

(個々で観れば素晴らしいし好きなんですけど)


・・・とまあ”映画”としてみればそりゃ言いたいことはいくつかある。

でもあの山を前にしたらこんなこといえませんね。

しかも「これは撮影じゃなく行だ」って

監督が言っちゃったからもうしょうがない(笑

そういう映画なんです。


これはぜひとも映画館で。


皆様本当にお疲れ様でしたの意味を込めまして★★★★★