決して高層な訳ではないがマンションの最上階のベランダ
ふと息抜きに外に出てみると見慣れぬ物体が転がっている
蝶、あ、アゲハ...
もう春なんだな~年寄なのかな~動けないのかな~なぜこの高さに居るの?
様々な想ひを感じながら近寄ってみたら
苦しそうで身動きも侭ならない状態
見た目は立派、でも精一杯頑張って何とか次の一歩を踏み出そうと踏ん張ってるアゲハさん
何となく現在の自分をそのまま投影した様な感じがして...
少し応援したくなったんだ
まだまだ翔んでよ~生きてよ~頑張ろうぜ~
その瞬間が来るまで~
漸くちょっと高場まで誘導した風の吹くベランダの端
その刹那、ひらひらと風に舞ったよアゲハさん
風にさらわれたのか落ちたのか舞ったのか知らないけれど
確かに意思を持って羽ばたいて行った様に見えたんだ
アゲハさんの短い人生
小生の短い人生
明日を創っていくのは生命のエネルギー
とてつもないエネルギーを、ちょっとした瞬間に、ほ~んの少しだけ得られたような気がした小生なのです
ずっと、ずぅっーと秘かに自慢していたことがある
小生は未だかつて「職質」というものを体験したことがない
それが自慢になるのもどうかと思いますが。。。
先ほど、ついに初体験です
呑み屋時短営業をしっかり遵守していざ帰路へ
路地裏の通りをするりと抜けてと思うや否や
「あの~すみません」
小生、何も悪いことしてないのですが謝られた
「えっ何か?」
「ちょっとお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「「ワシに尋ねたいことがあるようなら何でもどうぞ」
「あの~持ち物拝見させてもらってよろしいでしょうか?」
「…どうぞ、何を求めてるかも知れませんがひょっとして職質ってやつですか?」
「いや~そんな大したものじゃないんです」
「んじゃなぜワシを引き留めたの?」
「え~~っと何となく蛇行されてた様ですので」
「ワシ、一切蛇行なんてしてませんけど。。。」
「持ち物を調べさせてもらってよろしいでしょうか?」
「好きなだけどうぞ」
ここで脇腹から股間まで弄られるとは思いもしなかった職質童貞
バッグの持ち物すべて地面にぶちまけて、ズボンも降ろしましょう
そう言い終わる間際の頃に
「大丈夫です!」
何が大丈夫やねん!?
「この辺にお住まいですか?」
「多分、君たちが生まれた頃からね」
「職業は何ですか?」
「音楽家といえば聞こえはいいかな~一応零細企業の社長です」
「今日はどんな行動されてました?」
「これってひょっとして薬物とか疑ってる??」
「決してそんなつもりは・・・」
「んじゃ~何なの?緊急事態宣言中、早く帰りたいんだけど」
「失礼いたしました、もう結構ですので~」
「いや~、ここまで疑われたのは何かの縁。家はすぐそこなのでコーヒーでも飲んでく?」
「いや、結構です」
「あのさぁ~、此方は身分も証明して所在も明らかにしてるのに、君たちは名も名乗らない訳?そんな社会なの?」
「申し訳ございません。。。」
「名前は?」
「キ○ワと申します」
「君は?」
「○グチです」
あぁそうかい、それでお終いかい!
よくぞここまで心地よいホロ酔いの小生を繊細なハートを傷めつけてくれたな
末代まで語ってやるぜよ
○ザワくん、ヒ○チくん、○マダ巡査
*因みにハ○ダ巡査は20年程前に、無駄な駐禁を取り締まって下さった我が国の誇るべき国家公務員です

