こんにちは、DrYoshiです。
今日はちょっと聞いてほしいことがあって。
突然ですが… あなたに口グセ、ありますか?
「でも」
「どうせ」
「やっぱり無理かな」
「私には関係ないし」
……なんか心当たり、ありますよね?😅
実は私にもあります。
博士課程のとき、自分の口グセを数えてみたら、翠さんという女性(後で登場します)の三倍の記録を出しました。
研究者として、自分のデータには正直でいたいと思っています。笑
さて、今日お伝えしたいのは...
「その口グセ、ただの癖じゃないかもしれない」という話です。
🔬 まず、ちょっとだけ科学の話をさせてください
UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のCole研究室が面白い研究をしています。
孤独感を「強く感じている人」と「あまり感じていない人」では、白血球の遺伝子発現パターンが違う、というのです。
「え、孤独と遺伝子って関係あるの?」
あるんです!
しかも衝撃なのが
物理的に一人かどうかは、あまり関係ない。
「孤独だ」と感じているかどうか、つまり解釈の問題だったんです。
友達と一緒にいても「どうせ私のことは誰もわかってくれない」と思っていると、体は炎症モードに入っていく。
逆に一人でいても「私はつながっている」と感じられれば、体は穏やかな状態を保てる。
現実じゃなくて、現実への物語が体を変えている。
これ、最初に知ったとき、私はしばらく椅子から立ち上がれませんでした。(研究者あるある)
👩💼 翠さんの話
翠(みどり)さんという女性がいます。
まじめで、気がつく。
責任感が強い。
毎日職場に行って、同僚とランチも食べる。
でも心の中にはいつも、「なぜか私の意見は通らない」「いてもいなくても同じなんだろうな」という声があった。
あるとき友人に言われました。「みどりって、『でも』ってよく言うよね」
その日から翠さんは自分の言葉を意識して数えてみた。
一日で37回!!!
(これ聞いたとき「わかる〜〜」ってなった人、挙手してください🙋♀️)
そして数えながら気づいたのです。
「『でも』が出るとき、毎回、体がほんの少し緊張している。これ、口グセじゃない。怖がっているときの、私の声だ」
🧠 脳では何が起きていたか
翠さんの「でも」は、実は脳の扁桃体(へんとうたい)からのシグナルでした。
扁桃体って何かというと
脳の中の「警報装置」です。
危険を感知すると「ヤバい!戦闘準備!」と全身に指令を出す、古くて優秀な部位。
翠さんの扁桃体は、職場の会話のたびに「脅威あり!」と鳴らしていた。
だから「でも」が出る。
これ、翠さんの欠陥じゃないんです。
何万年もかけて磨かれた、命を守る設計。
かつて命を救った知恵の名残が、今も鳴り続けているだけ。
壊れてるんじゃなくて、アップデートが追いついていないだけです。
(これ読んで「私のことだ」って思った方… それ、正常です。むしろ感度が高い証拠です)
✨ じゃあ、どうすればいいの?
ここが今日のメインです。
口グセを直そうとしないでください。
「でも」って言いそうになったら「あ、また言った!ダメだな私」ってやってませんか?
それ、逆効果です。自己批判もまた、脅威評価ですから。笑
やってほしいのは...
翻訳すること。
「でも」が出た瞬間に、一秒だけ止まって聞いてみる。
「私の脳、今何を怖がってるんだろう?」
それだけでいいんです。
自分の口グセを観察する行為は「メタ認知」といって、脳の前頭前皮質(ぜんとうぜんひしつ)を活性化させます。
これが扁桃体の暴走にブレーキをかける。
気づくだけで、回路が変わり始める。
これは精神論じゃなくて、神経科学です。
翠さんのその後
翠さんは今、「でも」が出るたびに一瞬だけ立ち止まるようになりました。
怖がっている自分に気づいて...
少しだけ、笑えるようになったと言っていました。
世界が変わったわけじゃない。
世界の読み方が変わった。
それだけで、もう十分だった、と。
📝 今日のまとめ
- 孤独感は「状況」じゃなくて「解釈」⇨ これが遺伝子まで影響する
- 口グセは欠点じゃなく、脳の脅威評価のシグナル
- 直そうとしなくていい。ただ「翻訳」するだけでOK
- 「私の脳、何を怖がってる?」⇨ この一問が回路を変える
🎧 Podcastでもっと深く学べます!
かち脳ラボ with Dr. Yoshi
EP 012 | 【脳科学】現実は、関係ない。 感じ方が、遺伝子を変える。
最後に一つ聞いてもいいですか?
あなたの口グセ、何ですか?
「でも」
「どうせ」
「やっぱり」
「私には無理」
「どうせ変わらない」… なんでも。
コメントで教えてもらえたら嬉しいです。一緒に翻訳しましょう。
あなたのコメントが、誰かの気づきになるかもしれないので😊
それでは、また
DrYoshi
