メビウスの輪 | 声にならない言葉

声にならない言葉

思うことを言葉にすることの難しさ,
伝えたい人に伝わらないもどかしさ,
言の葉の力 最後までかみ締めつつ・・・・

自分では


どんなにか大切に思うこと、物でも


赤の他人から見れば


どうってことない。



他人が羨むことでも


自分ではなんて事もなく思ってたりする。



自分が、今、どんなに辛いか、大変か・・・・・


それをいかに他人に説明しようか、と考えたところで


相手は全くそんなことなど興味がないのだ。



考えるだけ、無駄。



今、書いてきた数行の文章の意味を


人生、10年費やしても解らない人が


いるかも知れない。




簡単に言うと


うつ病ってそういうことだ。



その思考回路を


いかに他人の目線に置き換えられるように


脳内物質をコントロールするか・・・・・



精神科医はそれに腐心する。




そうなのか、そうだったんだ・・・・


なんだか。。。。アハハハ!!



ある朝、そうなった瞬間


ボクはクスリを必要としなくなった。そう、二度と。




今回も危うくボロボロと


めちゃくちゃになってしまった。が。。。。




周りには全く関係がないことだと悟るのに


三日、かからなかった。




自分が自分をどう、表現しようと



で、それが何か?って言われたら


何か返せますか???




訳のわからん素人が


どこぞのライブハウスでいい気になって


歌い散らしてみたところで


聞いてる自分らは


金、捨てたなぁとしか思わないのと同じ。




他人の自己満足に付き合うなんて


いかに愚かなことか・・・・・・



だって、自分だって相手にされないんだ。


なんでわざわざ人の相手をしなきゃならんのだ?と。




途端に、ボクの周りの世界から


色彩が消えた


音が止まった


何もかもが無意味と思えるようになった




何故か?



自分の存在の意味が



理解できない、できなくなってしまったからだ。



それを知りたくて


誰かに語りかけようとしても



誰も自分など



必要としていない、その現実。



そしてそういう状況に失望する自分の姿さえ



誰の目にも留まることもなければ



意味さえ成さない、という現実。





なんとも



恐怖さえ覚える事実、現実、実生活


その、あまりの孤独。




ひょっとしたらもう自分は


誰の目にも見えてないんじゃないか、と



錯覚し始めた。





というようなことを



ここに書いてみたけど



きっと、あさっての生きている自分が見たら


笑うだろう。




タイピングしている


ノートパソコンの


ハードディスクの回転音と冷却ファンの音だけが


ボクの聴力を刺激する









ひどく痺れる右手と


曲げられない左足





ボーンとかぶさって


聴こえなくなってゆく左耳




めがねは度がすっかり合わなくなり



見える世界の輪郭はぼやけてゆくばかり




でも


それこそ



そんなの


誰にも


カンケーネー





てこった。





自分の非日常は他人の日常


他人の非日常は自分の日常




裏は表


表は・・・・・裏かも



人生はメビウスの輪のように



逃げても逃げても


どんなに現実逃避を重ねても




二周回ればもとの場所。




また振り出しに戻って


また辛い時間を続けるしか、ない




だから



その輪を



時々切りたく、も、なる。


しかし、ワッカでなくなったただの紙切れは



他人にはただのゴミでしかない。




飛び降りても


飛び込んでも


首を吊っても



残骸は始末に終えない


究極の生ゴミでしかない





自分の死、さえ


他人には全く意味をなさない。




意味のないことを


一生懸命考える自分も



他から見れば意味もない。




自分ってなんなんだ、と


考えたとしても



それも、全く意味がない。





もう、自分は空っぽだぁ!!!


と声にならない声を絞り出すその器である自分すら


そこにいる、意味がない。のだ。




地球のどっかに


そんな塵として


どうにかこうにか酸素を分けてもらって


かろうじて呼吸している


そんな自分。





死ねないのは


傲慢なのかも知れないね。




自分には価値がある、とか


生きる意味があるんだ!とか・・・・



果てしなく傲慢。




誰に許されていったいお前は存在するのか?




浄化される思い。





地球に少しだけ生きていたころ


寝起きした場所と溜め込んだいくらかの


本と


食器と


服と


履物と


布団と


その他、他人には見せたくないもろもろを



速やかに片付けて



それでやっと




自分と言う名のメビウスの輪に


はさみを入れよう





最後の記念式典


最初で最後のテープカットだ。